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2023年のキーワードは「リスペクト」。ファン・サポーターの熱量を上げるために書き綴ってきたこと

《連続1629日目!》

2023年は、スポーツ業界にとって、スポーツを応援するファンにとってどんな1年だったのだろう。

コロナによる制限が明けて、元のスタジアムの姿に戻れたのか。戻れていないのか。


それらを振り返る上で、自分の中で軸にしていることがある。
それが、ファンベースという考え方だ。



ファンベースという考え方がある。
ファンを大切にし、ファンをベースにして、中長期的に売上や事業価値を高めるという考え方だ。
ここで言うファンとは、企業やブランドが大切にしている価値を支持してくれる存在。
その根底にあるのは、共感・愛着・信頼と言ったファンの感情だ。
ファンの感情を知ること。ファンの熱量を高め、広げていくこと。
まさに自分自身のライフワークとなっている。

人々の生活も大きく変わり、社会としての変動も大きかった近年。
スポーツ業界にとっても、大きな節目になるはずだった東京オリンピックも終わってしまった。

このnoteでは、Jリーグ開幕以来ずっと応援している浦和レッズのことや、以前、公式ファンサイトでキュレーターをさせていただいたJリーグやスポーツ全体のことを書き綴っている。



そこでは、こんなことも書いていた。

応援するファン・サポーターの熱量を上げるためには、どうしたらいいか。その熱量が上がるトリガー(引き鉄)は何かということを深く考えるようにもなってきた。

そこで、ファン・サポーターの熱量が上がる瞬間を探るために、まずは自分が浦和レッズの存在を無二のものと感じるようになった体験を思い出し、そこで何が起こっていたのか、そこで心はどう動いたかを自分なりに紐解いていきたい。



この2023年にこのnoteの中でファン・サポーターの熱量を高めるために書き上げた記事は54本。
浦和レッズの試合数があったことにも比例して、1週間に1本程度のペースで書いている。


この1年を振り返った時に、いちばん心に残りキーワードは「リスペクト」
相手への敬意と自分たちの誇りの大切さやその向き合い方を強く感じた年であった。


今日は、自分が書き綴ってきた「2023年」から特に熱い想いが込められている記事を12本を選び、みなさんと一緒に振り返ってみたいと思う。



★2020年、2021年、2022年に書き綴ってきたことはこちら




❶2023年1月
👉Jリーグの開幕を告げるマスコット総選挙!浦和レッズのレディアがなぜか投票されない3つの理由

みなさんも同じように思っているかもしれないけれど、人気投票と言えばサポーターの数が多いチームが有利になってくるに違いない。
そうすると、Jリーグで一番観客動員が多い浦和レッズのマスコット「レディア」が最も栄光の座に近いはず。

ところが、過去の10年間の結果散々たるものだった。

上をみてもらうとわかるように、最下位2回を含む、毎年のビリ争いの常連だったのだ。栄光の座には程遠い結果なのである。
なぜ、このような結果になっているのだろう。
それには3つの理由が考えられる。

理由1 マスコットだけど、あまり見かけない。
理由2 クラブとしての「真剣勝負」スタイル
理由3 過去の経緯からサポーターが投票を避けている


❷2023年2月
👉Jリーグ開幕!声出し制限がなくなったスタジアムに熱狂は戻ったのか 【FC東京vs浦和レッズ観戦記】

何年経っても、開幕戦というものは特別なもの。
新しいシーズンを新しいチーム編成でどのように戦っていくのか?
など、何日も前からあれこれ考え、ワクワクドキドキしてしまうものである。

そして、もうひとつワクワクするものがある。

それが、声出し応援が大きく緩和されたということ。
昨年までは、声出しエリアが来場可能数50%の制限だったが、今年からは100%に変更となった。つまり全席で声出し応援ができるということだ。
もちろん、発声時はマスク着用もしくは2メートル以上空けるという方針はあるのだか、ほぼ以前のようなスタジアムのカタチに戻ったといえる。



➌2023年3月
👉「We are Diamondsよ 浦和の街に響き渡れ!」聖地駒場スタジアムで20年ぶりのホーム開幕戦

「駒場スタジアムのピッチには選手たちの汗が、スタンドの床にはサポーターたちの涙が染み込んでいる。」

浦和レッズのオフィシャルマッチデープログラムを制作している 清尾 淳さんの言葉だ。

浦和レッズの聖地とも実家とも言われる駒場スタジアム。埼玉スタジアムの改修工事のため、20年ぶりのホーム開幕戦が昨日行われた。
とはいえ、浦和レッズは開幕から2連敗。
2試合を終えてリーグの最下位という状況。
この日も対戦したセレッソ大阪に前半から先制点を奪われる厳しい展開になってしまった。


➍2023年3月
👉水沼さんがDAZNの解説で語ってくれた言葉。すべてのJリーグサポーターに響きそうなので

(水沼さん)
今日ここに、スタジアムに車で近づいてきましたけど
たくさんのレッズのサポーターの方たちがいて
その時って、たぶん友達でなければあまり喋らないですよね。

サポーターの人たちって。

でも、ここに来ると、みんながつながるんですよね。
それが、いつも凄いなって思って。

みんなで来るっていう人もいるんですけど
本当に個人個人で来る。
2人で来る、3人で来る。
でも、ここにくると、このみんなが本当につながる。

やっぱりこれって、サッカーの魅力なんだろうなっていう風に思いますし。
これは逆に言えば、神戸のサポーターのみなさんも、もちろんそうですからね。

・・・・・・・・・・・


➎2023年4月
👉Jリーグ14万人無料観客招待キャンペーンは是か非か?前向きなアイデアをファンベース的に考えてみる

どうやら、リーグ主導で新規の観客の大規模招待を仕掛けているらしいのだ。
昨年末のワールドカップの盛り上がりもあって、サッカーに興味を持った人も多くいるに違いない。
その方たちに観戦機会を設けることで、新しいファン・サポーターになってもらえることにつながると考えているのだろう。
リーグにとっても、各クラブにとっても、いい取り組みであるに違いない。

でも・・・
うまく言えないけれど、この大規模無料招待に引っ掛かる部分があるのだ。
それは、感覚的なものなのかもしれない。
でも、このまま心の中でうやむやにしておくのも嫌だ。

そこで、自分なりに、今回の無料招待キャンペーンのメリット、デメリットを考えてみることにする。


➏2023年5月
👉Jリーグは「大切な色」を失ってはならない

サッカーのクラブチームには、そのチームの色がある。
サポーターは、その色を愛し、その色を纏い日々の活力にしている。
Jリーグが開幕して30年が経った。

J1、J2、J3を合わせた現在のクラブ数は60。
つまり、60もの色を持っていることになる。
地域に根づき、そのクラブの良さを感じてくれているファン・サポーターの存在。

それがこの30年で築いてきた財産でもある。
そのJリーグが30周年を記念して、大型の屋外ポスターを渋谷駅周辺のあちこちに貼りだし、PRを始めた。


➐2023年5月
👉快挙!涙!浦和レッズ3度目のアジア制覇を「10枚の写真」で振り返る

一生に一度巡りあえるかどうかのビッグタイトルを3度も見せてくれてありがとう。

昨日行われたアジアチャンピオンズリーグ決勝で、浦和レッズがサウジアラビアのアル・ヒラルを破り、優勝を決めた!
アジアのサッカークラブNo.1を決める最高の権威の戦いであり、クラブワールドカップという世界の舞台への出場権をかけた戦い。アジアだけでなく世界中から注目を浴びる試合となった。
試合展開としてはかなり押し込まれる展開。しかし、浦和レッズサポーターが作り出すホーム埼玉スタジアムの圧倒的な雰囲気の中では、そこまで相手の脅威を感じることはなく、逆に攻め込んでいるシーンもあった。
その結果、相手に1点も許すことなく勝利!


➑2023年7月
👉埼玉スタジアムへ浦和レッズサポーターが帰ってきた"はじめての試合"

今日は2023年7月8日。

浦和レッズvsFC東京の試合がホーム埼玉スタジアムで開催される。
仲間とおもいっきり楽しめる「GoGoRedsデー」が4年ぶりに登場!
前売り券も5万枚以上売れているらしく、サポーターの熱い応援がスタジアム中に響き渡りそうである。

今年からJリーグは観客の人数制限や声出しの制限などもなくなり、これまであったようなスタジアムの日常が戻ってきている。
思いっきり、声をだして、飛び跳ねて、拍手できる。
ゴールの瞬間、周りの人とハイタッチをし、抱き合う。
今だからこそ、この応援ができる喜びを、もう一度ひとりひとりが感謝をしなくてはいけない。


➒2023年8月
👉スタジアムは治外法権の場所じゃない

「自分はコアファン」と思っていても、「クレーマー」になっている場合はある。
そして長い目で見た時には、そのことを(運営側が)「クレーマー化したコアファン」に直接伝えた方がいい。


これは、キングコングの西野さんの言葉だ。
コアファンの暴走がその業界を潰してしまうという話の中で出てきたものだけど、深く考えさせられるテーマでもある。

Jリーグでは、3年間におよんだ応援や入場の制限がなくなり、これまで通りのスタジアムに戻ろうとしている。スタジアムには、既存のファン・サポーターに加え、新しいファン・サポーターも増えてきている。

とても大切な時期だ。
だからこそ、応援の在り方、ファン・サポーターの在り方についてあらためて考えてみたいと思う。



➓2023年8月
👉はじめてレッズをみた日は、はじめて浦和レッズが勝利をした日

ファンの存在やその素晴らしさ。
これを考えていくことや、この大切さを伝えていくことが自分のライフワークになっている。

もし「あなたが、ファンの素晴らしさを知る原点となった出来事を挙げてください」と聞かれたら・・・
自分は、はじめてスタジアムで浦和レッズの試合を観戦した、あの日のことを答えるだろう。
それは、1993年5月29日。
ホーム駒場競技場で行われた「浦和レッズvsヴェルディ川崎」
浦和レッズが、Jリーグ開幕後はじめてリーグ戦の勝利をした試合のことである。


⓫2023年12月
👉浦和レッズのリーグ最終戦&小野伸二の最終戦を見るために札幌遠征をする

明日12月3日はJ1リーグ最終戦。
浦和レッズは、リーグ3位以内を目指して、アウェーコンサドーレ札幌戦に挑む。

コンサドーレ札幌には、監督のミシャを始め、浦和レッズに在籍していた選手も多い。
その中でも小野伸二選手はやっぱり特別な存在。
これまで、浦和レッズを始めとしてJリーグやオランダ、ドイツなど世界で活躍した小野伸二選手。


⓬2023年12月
👉浦和レッズサポーターは「相手へのリスペクト」を忘れてはならない

このような出来事があると、メディアは「また浦和サポーターがやらかした」「セレモニーでブーイングを浴びせるなんて何事だ」と面白おかしく書き、騒ぎ立てる。

でも、実際のスタジアムでは、書かれていることとちょっと違っていたと思う。
まず、ほとんどの浦和レッズサポーターが小野伸二選手のラストマッチに対して敬意を払っていた。
スタジアムには浦和在籍時の小野伸二選手のユニフォームを纏った浦和レッズサポーターも多かった。
前半20分の小野伸二選手の交代の時には、浦和レッズサポーター側からも大きな拍手が起こっていた。最後の場内一周の時まで浦和サポーターの多くが残り、大きな「小野伸二」コールも起こっていた。


おまけ:2023年10月
👉【報告】note×グノシー 「はじめてレッズをみた日」コンテスト受賞しました! だけど…共有しづらい理由があって

実は、受賞したのに手放しでは喜べない、みなさんに報告をしづらい理由がある。
それは、今、浦和レッズのサポーターが世間から向けられている目がけっしてポジティブではないこと。

たび重なる浦和レッズサポーターの違反行為、暴力行為は、大きなニュースになっていて、スタジアムは怖い、近寄りにくいみたいな印象を持たれているとも聞く。
このコンテストの開催期間中にも、浦和レッズサポーターの暴動ともとられる行為があった。そのため応募投稿しようと書いた記事を、しばらく出し控えていたこともあった。(とても、浦和レッズの記事を出せるような状況ではなかった)



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こうやって振り返ると、ファン・サポーターの気持ちの深いところまでぐっと掘り下げながら、そこから視野を広げて書くようなことを毎回チャレンジしていることがわかる。
来年も、さらに面白く、読んでもらえる記事を書けるよう努力していこう。
1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。



こちらのマガジンでは、スポーツのファンの熱量を高め、熱狂のスタジアムを作っていくことをテーマに書いています。



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ハスつか
ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!

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