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【11月22日 浦和レッズvs川崎フロンターレ】45分間の試合が歴史的試合になる"3つの理由"


サッカーは90分間で勝敗を決めるスポーツである。
当然、その90分間という枠を想定して、戦略や戦術、選手の構成なども決まってくる。
しかし、その枠を外してみたら・・・
いったい、どんなスポーツになるのだろう。



11月22日(金)、埼玉スタジアム2002にて開催される「浦和レッズ対川崎フロンターレ」の試合は、サッカー界の歴史に残る特別な一戦となる可能性がある。

と言っても、この両チームが優勝争いをしているからというわけでもない。
むしろ、現在の順位が浦和レッズが11位、川崎フロンターレが13位。
優勝争いどころか、ACLの出場権争いもしていない、残留争いからも抜け出している。つまり、この試合は「いわゆる消化試合」に該当するものだ。

では、どうして歴史に残る特別な一戦の可能性があるのだろう。

それは、この試合が8月24日に雷雨で前半のみで中止となった対戦の「後半からの再開」という前例のない形式で実施されるからである。

通常であれば消化試合。
しかし、この「後半のみ開催という想像もつかない要素」が、選手の運動量やファンの熱気にどう影響してくるかと、多くの注目ポイントを含んでいる。
そこで今回は、この試合を注目すべき理由を3つのポイントで紹介したいと思う。


8月24日。後半開始時間が延びて結局そのまま中止。

(今回使っている写真は、8月24日に中断した試合の際に撮ったものです)


理由1: 前例のない短時間決戦であること

この再開試合は、前半終了時のスコア「浦和1-0川崎」という状態から、後半45分のみで勝敗を決する形となる。
通常の90分試合と異なり、わずか45分間しかないため、各選手にとっては一瞬のプレーが試合の命運を左右する可能性が高く、非常に緊張感に満ちた展開が予想される。

浦和にとってはリードを守り切りつつ、追加点を狙う慎重な試合運びが求められる一方、川崎は全力でビハインドを挽回しなければならない。
45分間という限られた時間の中で、どのような戦術が用いられるかが興味深いポイントである。序盤から激しいプレッシングが予想され、特に両チームの速攻と守備がどれだけ噛み合うかが大きな見どころとなる。

瞬きする時間がもったいないくらい、アグレッシブで緊迫した試合になるに違いない。
サッカーを好きな人であれば、その多くが惹きつけられる試合になることは間違いないだろう。


試合開始前に雨が止んだけれど、試合開始の後、大雨が襲ってくる。


理由2: 両チームに交代枠が5つ残されている


今回の試合のレギュレーションを読むと、8月24日の試合が中止された際の前半終了時のメンバーが、再開試合でも出場することになっている。

Jリーグ公式にはこのように書かれている。


登録および出場選手・チームスタッフ 原則として、8月24日の試合中止時点で出場していた選手で試合を再開する

※後半開始からの再開となるため当該試合開始前に交代枠を使い選手交代可能

(1) 怪我・疾病等により出場が困難な場合は、中止試合の控え選手から再開試合の出場選手を選出する

(2) 中止試合の控え選手が怪我・疾病等によりエントリーできない場合は、新たな選手を補充できる

(3) 上記(1)の場合で、新たな選手を補充する場合は、交代枠に数えない
原則として、8月24日の試合中止時点でエントリーしていたチームスタッフで試合を再開する

その時のメンバーが出場が難しい場合は、選手を変更できるらしい。
さらに、もう一つ重要なポイントがある。

実は、中止となった試合では、両チームとも交代枠を使っていなかったのだ。つまり、再開される試合では、各チームに5つずつの交代枠が残っている状況になる。
通常の試合であれば後半途中には交代枠が少なくなっていることが一般的だ。しかし、今回の再開試合では、45分の試合の中で先発11人のうち5人も交代をすることができるのだ。選手の中には、20分ぐらいで体力を使い切ってもいいくらいの勢いでピッチに立つものもいるだろう。これによって、非常にエキサイティングな展開が予想される。
また、両監督が大胆な選手起用や戦術変更を図ることができるのも大きい。これにより、45分の間で試合の流れが大きく変わる可能性がある。

川崎にとっては、交代枠を使って攻撃的な選手を投入し、一気に得点を狙う戦術も考えられる。対する浦和は、守備を強化しつつ、逆にカウンター攻撃で勝利を決定づける戦略を取る可能性がある。交代枠の有効活用がどのように試合の行方を左右するかは注目であり、観客にとっても見逃せないポイントとなる。


ピッチがよく見えないくらいの大雨。水はけの良い埼スタにも水溜りができる。



理由3: 選手の体力が万全であること

この11月22日の試合は、45分間という短時間なので体力をセーブすることもなくフルに使うことができる。ダッシュに次ぐダッシュ。プレスに次ぐプレス。
例えるならば、全員がセルティックの前田大然選手になるということだろうか。
普段見られないような激しい試合になることは間違いないだろう。

でも実は、選手の体力面でさらに好条件が重なる要素がある。
それは、両チームにとって約2週間のJ1中断期間を挟んで再開される最初の試合ということだ。
これによって、両チームの選手たちは万全の体調で臨むことができる。特にAFCチャンピオンズリーグを並行して戦っている川崎フロンターレにとっては、この中断期間で選手の体力面がかなり回復すると考えられる。

(中断期間中に行われるワールドカップ最終予選に日本代表として選出されている高井幸大選手は、体力的に厳しいという意見もあるかもしれない。しかし、この対戦では高井幸大選手は出場停止になっていて、試合に出場することができない)

また、前半を行った8月の唸るような猛暑とは異なり、11月後半の涼しい気候が選手のパフォーマンス向上に寄与することも期待される。

さらには、この期間を活かして両チームが戦術の練り直しを行っていることも推測され、普段の45分の後半とは異なる激しいプレーが見られるだろう。

(浦和レッズはマチェイ・スコルジャ監督に代わっているので、すでに戦術面で大きく変わっている)

試合前のスタジアム。雨予報の中、多くのサポーターが集結した。

スタジアムで歴史的試合の証人になろう


この特別な再開試合。
DAZNでの視聴も可能だけど、ぜひ埼玉スタジアム2002へ足を運び、生の迫力を体感してほしいと思う。
スタジアム全体が45分間の熱気に包まれるこの一戦は、ただの「消化試合」ではなく、まさに歴史的な試合の様相を呈するだろう。浦和レッズと川崎フロンターレの熱戦がどのような結末を迎えるか、サッカー界が注目する瞬間を見逃すことはできない。

ぜひ、スタジアムで歴史的な試合の証人になりましょう!


※入場者数は、雷雨で中止となった8月24日の試合と比べて多い方が正式な観客数として発表するとのこと。11月22日の観客数が採用されるぐらい多くのサポーターに集まって欲しい!

1人でも多くのサポーターが集まることを願っている。

■再開試合
2024明治安田J1リーグ 第28節
・試合開催日:11月22日(金)
・キックオフ:19:00
・スタジアム:埼玉スタジアム2002
・TV放送/インターネット配信:DAZN

■前半終了時の記録
浦和レッズ 1-0 川崎フロンターレ (得点23分〔浦和〕渡邊 凌磨)
◇警告:なし
◇退場:なし
◇交代:なし
◇出場停止:〔川崎F〕高井 幸大



このマガジンでは、今年もスポーツファンの熱量を高め、熱狂のスタジアムを作っていくことを書いています。


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ハスつか
ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!