【番組で もっと話したかったエピソード➏】なぜか四角い沖縄のポークたまごおむすびの謎
《連続1760日目!》
先日「マツコの知らない世界」に出演させていただいた。
正味30分ちょっとの放送時間の中で紹介したおにぎり屋さんは16店。
通常のテーマよりかは、かなり濃い内容だったかなと。
でも実は・・・
もっとこのあたりは深掘りして話したかったなあ、もっとおにぎりを紹介したかったなあというところがいっぱいある。
(放送時間や進行の流れがあって、話せなかった…)
そこで、ゴールデンウィークスペシャル企画として、
もっと話したかったエピソードを過去の記事を元にリライトしてお届けしたいと思います。
もし次に呼ばれる機会があれば、絶対話をしたい内容なので、ぜひ読んでもらいたいって思います!
その第6弾は・・・
ポークたまごおにぎり。
番組の中では、バーガー系おにぎりが流行をしているという話をしていて、その際にマツコさんが、沖縄のポークたまごおにぎりみたいよね。という話をしてくれていた。
自分が沖縄好きということもあって、このnoteの連載の中ではポークたまごおにぎりがよく出てくる。
今回は、そんなポークたまごおにぎりのある特徴に注目した記事をご紹介したいと思う。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
おむすびのカタチってどんなの?と聞かれて、頭の中で思い浮かぶのはだいたい2つに集約される。
三角型と丸型だ。
これまで、2000種類以上のおむすびを食べてきているけれど、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、おむすび専門店などで売られているおむすびは三角形が多い。陳列をするときに並べやすいということや、後からパリッとした海苔を巻きやすいということがあるらしい。
その三角形のカタチ。
由来を調べていくと、古来から日本に伝わる山岳信仰につながっていたりもする。
丸型は、家庭で作られるおむすびに多いみたいだ。
おむすびは遠足やハイキングに持っていくような機動力の求められる食べ物。
そう考えた場合、持ち運んでも崩れないのはやっぱり丸型かもしれないし、真ん中に具が入ると考えた場合には、どの場所から食べても具までの距離が一定という安心感もある。
(余談だけど、ラップとアルミホイルどちらのおむすびが美味しいのかを調べたときには、アルミホイルのほうが美味しいという結果になった)
あとは、少数だけど俵型や円盤型みたいなものもある。
おにぎりに関する書籍やWEBなどを見ても、カタチについてはあまり触れられていない。
その地域や家庭で、こだわりのカタチがあるのだろう。
でも実は、これまで食べ続けてリポートにしてきた中で、もうひとつの形状があることを発見してしまった!
それは・・
四角形。
えっ、四角形って。。。???
ひしもち?
ワッフル?
それともペヤング?
なんか、おむすびとは程遠いイメージ。
でもそれが、ある場所の、ある種類のおむすびでは当たり前のカタチになっているのだ。
どんなおむすびかって?
それは、沖縄で食べるポークたまごおむすび!!!
論より証拠!
これまでのレポートを見て欲しい!
❶A・DA・N(おんなの駅なかゆくい)恩納村
❷パーラーチキらん(羽地たまごの駅)名護市
❸シギラビーチハウス 宮古島市
❹道の駅許田 名護市
❺喰遊(道の駅宜野座) 宜野座村
●もしかして、スパムおむすびが起源なの?
どれも、四角!四角!四角!
本当に真四角なのである。
もちろん、すべてが四角というわけではない。
例えば、最近流行っているような注文してから結んでくれるポークたまごおむすびは、四角形ではなく、おにぎらずのようなふんわりとした形状だったりもする。
でもなぜか、沖縄の共同売店やパーラーなどで見かけるポークたまごおむすびは、どれも四角形なのである。
うーん。なぜだろう。
すごい気になる。
これは調べてみよう!
ところが・・・
いろいろ調べても、その四角形について触れられている記事がまったく見つからない。
そもそも、ポークたまごおむすびの発祥についても、ハワイのスパムおむすびが伝わっただとか、戦後米軍基地で食べられていたランチョンポークとエッグがおむすびになっただとか、諸説があってはっきりしていない。
仮にスパムおむすびが、元だったとしても、カタチは俵型のはず・・
でも比べてみて欲しい。
スパムおむすびとポークたまごおむすびは、全然違うカタチになっているのだ。
●なぜ四角形なのかを考える
ここからは、自分の中で考えだした説を伝えたい。
最近関東でもポークたまごおむすびをよく見かけるようになった。
ブームの兆しみたいなものが、少しずつ出ていて、もしかしたら一気にポークたまごおむすびの時代が来るかもと思っている。
(この記事を書いた2022年から2年。今では全国的に普通に食べらるようになっている)
でも、関東で見かけるポークたまごおむすびの形状は、俵型が多い。
あるいは、おにぎらずみたいなふんわりとした形状だ。
沖縄の四角形のポークたまごみたいなものはまだ見かけていない。
俵型と四角形のポークたまごのなにが違うのだろう。
うーん。
うーん。
あっ、ひとつだけ違いがあった!
それは、ランチョンポークの使い方。
そう、沖縄の四角形のポークたまごは、ランチョンポークが大きいのである。切り方が大きいというか、面をなるべく大きくするために水平方向にカットしているのである。
ランチョンポークの大きな四角形の面を包むために、お米の形状もおのずと四角形になっていったのではないだろうか。
ランチョンポークが普及している沖縄ならではの使い方かもしれない。関東だと、高級な缶詰のイメージがあるし・・大胆に使えないのかもしれない。
しかも、卵焼きも四角形に作るほうが楽なはず!
さらには、ごはんと具もしっかりと面でくっついていて、その旨みの馴染み方も均一化できる。
そういえば、パーラーで売られているポークたまごおむすびたちは、どれもラップで巻かれていた。少し時間が経ってから食べることが前提となっていると、この味の馴染み方も重要なポイントになってくるはずだ。
つまり、大きな四角形のポークとたまご。その面と味わいを最大限に活かしていくために、四角形のおむすびができたのではないだろうか。
たしかに、沖縄でも他のジューシーなどのおむすびのカタチは山型や丸型だったりする。四角いおむすびは、ポークたまごだけなのだ。
やはり、ランチョンポークという具に特化していったた結果、この形状に落ち着いたという説が正しいような気がしてくる。
ということで、調査を続行しよう!
新たなポークたまごは見つかるのかどうか。
2024年ゴールデンウィーク沖縄おむすび探し旅編。
近日公開です!
お楽しみに。
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