キングオブ珍味「能登のふぐ卵巣の糠漬け」で、痺れるくらい美味しいおむすびを作ってみた
《連続1321日目!》小島商店(石川県)ふぐのこ
数年前だけど、ANAの機内誌の中で"とあるおむすび"をみかけたことがあった。
そのおむすびが本当に美味しそうで、その後もずっと脳裏に焼き付いていて、いつか絶対に食べてみたいと思っていた。
そして、本日、ついにそのおむすびを食べることができたのでその嬉しさと美味しさをリポートしようと思う。
そのおむすびとは・・・
「ふぐの卵巣糠漬けのおむすび」
えっ。
あのふぐ? しかも卵巣!?
そうなのです!
あの猛毒と言われているふぐの卵巣のことで間違いないです。
実は、このふぐの卵巣を食べることができる郷土料理があるとのこと。
その名前は、
ふぐの卵巣の糠漬け「ふぐの子」
ふぐの卵巣の糠漬けは石川県の郷土料理「ふぐの子」という名前で親しまれている。
ご存知の通りふぐの卵巣には毒性の強いテトロドトキシンが含まれてる。その毒性の強さは青酸カリの1000倍以上とも言われいるくらいの超猛毒。
この卵巣を、2年以上のあいだ塩漬けにしたり、糠漬けにしたりすることで解毒をしたものが「ふぐの子」であり、全国でも石川県の白山市と金沢市のごく一部でしか作られていない。
もちろん生産量も限られいて、一般的には流通されていない珍味中の珍味なのだ。
ちなみに、「なぜ猛毒のふぐの卵巣が解毒されるのか」については、現在でも解明がされていないとのこと。
糠の中に含まれる菌や微生物のチカラが影響しているとか、塩漬けで水分が抜ける時に毒成分も希釈されるなど、いろいろな説があるらしいが、現時点ではその謎は明らかになっていない。
そのため新しい製法で作ることは認められてなく、昔ながらの伝統的な作り方を今でも踏襲して作るしかないらしい。
この「ふぐの卵巣」の糠漬けのおむすびをぜひ食べてみたい!
そんな思いを持って、昨年の秋に能登半島おむすび探しの旅を行ったけれど、その中で「ふぐの卵巣を使ったおむすび」に出会えることができなかった。
でも実は、ふぐの卵巣の糠漬けは生産者さんから買うことができていたのだ。
それが、小島商店の「ふぐのこ」
よし!
この「ふぐの子」を使ったおむすびを自分で作ってみよう!
パッケージの裏には、ふぐの卵巣粕漬けの食べ方が書いてある。
毒のことも気になるので、説明されている通りに食べるのがいいのかもしれないけれど…
実は、購入した時に小島商店の方から美味しい食べ方を聞いていたので、それを実践してみることにする。
その方法は…
たったそれだけで、最高の珍味を最高の味わいで食べられるらしい。
よし、やってみよう!
まずは、明太子と同じくらいの大きさのふぐの卵巣を半分にカットして、フライパンで炙っていく。
まわりに付いていた糠がパチパチと跳ねて、周囲
に香ばしい糠の香りが広がっていく。
表、裏それぞれ3分。
焦げ目が少し付くくらい炙ってみる。
炙り終わった卵巣を薄くスライスして、お皿に盛り付ける。
2年以上漬けてあったというのに、粒はしっかりと残っている。
このままごはんに乗せて食べても美味しいらしいけど、やっぱり、おむすびにして食べたい!
ごはんに、ほぐしたふぐの卵巣の糠漬けを混ぜておむすびを作り、さらにスライスしたふぐの卵巣も乗っけてみる。
できた!
「ふぐの卵巣の糠漬けのおむすび」
ずっと憧れていた、キングオブ珍味のおむすびだ。
この鼻腔を覆うような熟成された濃密な香りがたまらない。
さっそく、いただきまーす。
がぶっ!
おっほぅ!
やばいくらい旨い。
例えるとなんだろう。
そうだな。
カラスミが近いかも。カラスミの食感を少し柔らかくしてつぶつぶ感を足して、熟成された塩味を足して、熟成された旨みを何段階か深めたような・・
そういえば、この味わいはあの食べ物に似ているな。
ホタルイカの干物を炙って食べた時に感じた、ワタ(内臓)の濃厚な味わい。
うん。うん。
これは、圧倒的にごはんと合うよね。
キングオブ珍味。
ふぐの卵巣の糠漬けで作った、シビれるくらい絶品のおむすびに。
ご馳走たまでした!
(もちろん、実際には痺れていません。ピンピンしております)
※おむすび1000日リポートでは、自分の手作りおむすびはNGなので、今回のおむすびはカウントには含みません。
能登半島ぐるりおむすび探し旅編もおかわりどうぞ!
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ファンベースデザイナー、地域創生プロデューサーなどしてます。 おむすびnoteを毎日書いてたり、浦和レッズを応援したり… みんなが、好きなこと、応援したいことを素直に言える世の中にしたいなあ。 皆さんと、いろいろなコラボをしたいです! ぜひぜひご連絡ください!