「99.72%の想い」熱狂のスタジアムを取り戻すヒントはここにある。
試合も佳境に差し迫った後半の途中。
本日の観客数がオーロラビジョンが映し出された。
9,972人。
その数字を見て、スタジアムのあちらこちらで、ちょっとだけ声が上がっている。
日曜日に行われたJ1リーグの浦和レッズ対徳島ヴォルティスの一幕だ。
現在の埼玉スタジアム2002の収容人数の上限が10,000人だから、上限に対しての収容数は99.72%。
つまり、現状況下において、ほぼほぼ満員のスタジアムの姿になる。
とは言え、収容人数が6万人を超える埼玉スタジアムからすると、余裕がありすぎる人数であり、使用していないエリアも多い。実際にアッパーフロアなどには人の姿はなかった。
(屋外であり、観客同士の距離も十分に取られていて、またマスクの着用や消毒液の設置なども徹底されていて、感染についてはかなり対策されている)
試合には勝ったし、選手たちの躍動感あふれるプレーも見られた。本来であれば大満足のはず…
だけど…
だけど…
やっぱり寂しい。
だって、ここはアジアナンバーワンと言われた熱狂的なサポーターたちが陣取っていた場所なのだから。
(2017年のアジア制覇の時のスタンド)
もちろん、今は我慢の時。
チケットの数も少なく、手に入りにくい。
ヨーロッパのリーグなどでは無観客試合になっているところも多い。
観戦できるだけでも幸せなことであり、感謝をしなければならない。
では、自分たちに出来ることはなんだろう。
今であれば、できる限りスタジアム行って選手たちに精一杯の拍手を送り、鼓舞し、盛り上げていくことが必要だと思う。
そして、この先…
ワクチンが行き渡りコロナの状況が回復した時に、あの熱狂のスタジアムを取り戻すためにしっかりと動けるようにしていきたい。熱量を高め、周りを巻き込んでいくことをしなくてはならない。
そのヒントを、実は10年以上前に考え企画にしたことがある。
今月発売になった「販促コンペ10周年 公式企画ガイドブック(宣伝会議)」という書籍。
日本最大級の企画コンペティションである販促コンペ。その歴代の受賞者が企画を振り返るという内容である。
その中で、「Jリーグを仲間と一緒にスタジアムで観戦するには」という課題に対して、熱量の高いファンをオンライン&オフラインでつなぎそのファンに『キャプテン。』という役割を担ってもらい、周りの人を巻き込みながら熱狂のスタジアムを作り出すということを書き綴った。
今から10年以上前(2010年)に考えたもので、SNSがまだ大きく広がっていなかったり、スマートフォンの機能も限定的だったりするけれど、その時代の先を少し見て書いたものになる。
自分の中では、今取り組んでいるファンベースの仕事につながる、その出発点となった大切な企画でもある。
この受賞の後、当時の大東チェアマンとお話しさせてもらったり、東日本大震災で被災した少年サッカーチームをJリーグの試合観戦に呼んだり、Jリーグのファンサイトで連載をさせてもらったりもした。
今回10年ぶりに書籍に載せていただいたことで、もう一度あの想いを取り戻すことができた。
99.72%の熱い想い。
もう一度、自分のできること、周りのためになることを考えよう。
すべては、あの熱狂のスタジアムを取り戻すために。
※写真はすべて自分で撮影しています。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
このマガジンでは、スポーツやそのファンの熱量を高めていくことを綴っています。
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