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夢をかなえるゾウ

書店で何年も前から見かけていた
「夢をかなえるゾウ」著:水野敬也

気にはなっていたけど
なんとなく手に取ることはなかったこの本。
それが、今になって読んでみたところ

「何これ、めっちゃオモロイやん…」

タイトルにある通りゾウのガネーシャが
これでもかっていうほどスベる。でも笑える。

ガネーシャはインドの代表的な神様で
4本の腕と脚にちょいとおデブな腹をしたゾウ。
ちなみに片方の牙が折れてるらしい。


有名なピンクガネーシャ像

この本では、何故かインド出身なのに
ゴリゴリ関西弁をコミカルに放つガネーシャと
夢を追いかける主人公の一人と一体のお話。
簡単にいうと
夢をかなえるためにガネーシャは主人公に
様々な課題を出して成功へ導くという流れなのね。

この本の面白いところは大きく分けて3つ

1つめは、テーマとしては自己啓発なんだけど
ガネーシャと登場人物のやり取りをメインに
繰り広げられる物語として理解を深められる。
まるでそれは自分に語りかけられてるような感覚で
この本が伝えたい”本質”を受け取れること。

これは、すごく読みやすい。

そして2つめは
人生を変えようとする主人公の姿や心境に
うんうんと大きく共感しながら
それと同時に自分も全く同じ境遇につまずいてる。
一言でいえば、「感情移入をせざるを得ない」

物語の主人公に憑依したような気持ちになる。

自己啓発だからといって堅苦しい内容でも
なんでもなく普遍的でひとつひとつは小さな課題。

なんだ、そんなこと?それで成功するの?」

と、正直言ってしまいそうになる(いや、言った)
それはやっぱり主人公も同じように思っている。

だけど、ここでもハッとさせられるのが
その”小さな課題”すら出来てない自分がいるってこと

ここがすごく大きな落とし穴だなって。
そして、ここが3つめの読みどころ。
人って、意外と「当たり前」っぽいことこそ
できてなくて、それなのに理想や余計なプライド
掲げようとするあたりがグサグサ胸に突き刺さる。

「ああ..それ私です。」とポロッと呟いてしまう。

そういう意味では俯瞰して自分を見れた本でもある。

色んな本を読んできたけど
まずは有無を言わずに、この本を手に取ってほしい。
変にそれらしい本を漁って読むのではなく

この関西弁ゴリゴリのゾウ「ガネーシャ」から
学べることや気づかされることがたくさん詰まってる。

決して回し者でもなんでもないです。
人生のバイブルとして、すごくおすすめな本でした。





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