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国分一太郎『小学教師たちの有罪』を読む

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戦後の生活綴方の牽引役・国分一太郎の遺言とも言える著作です。国分一太郎が治安維持法で検挙されたいきさつや特高警察の砂田周蔵とのやりとりが克明に描かれています。どんな内容なのか、内…
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#生活知性

国分一太郎『小学教師たちの有罪』を読む12

国分一太郎『小学教師たちの有罪』を読む12

前回の記事の続きです。

15 北日本国語教育連盟 次に砂田は1935年の1月に創立された「北日本国語教育連盟」について取り調べていきます。今回も砂田は、既定路線に沿うように取り調べを行い、事実をでっちあげていきます。

「北方性教育文化運動を主唱した北日本国語教育連盟の活動分子たちは、プロレタリアートの独裁によって世界共産主義社会の実現を目ざすコミンテルン(国際共産党)の支部であるところの日本共

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