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きみのお金は誰のためを読んでみた
最近ふわっとお客さんからこのnoteというかブログというか(note/ブログと称することにうすら恥ずかしさがある人間)(なんの恥ずかしさなんだろうね?!知らんがなの一人応答)、インスタグラムのことを「見てますよ~」って言ってもらえることがたびたびある。
あれね、本当にありがたいんですよね!ありがとうございます!本当に!
私は今までほとんど日記程度しか文章を書いたことがない人間なので、自分の文章が良くかけている自信は正直一つもない。
自信は一つもないが、2人しか働い従業員のいない小さな店ではあるが、このブログが看板がわりになって、なにかしら店に来てもらう取っ掛かりを作れたらなと思って書いているので、毎度これでも悩みながら書いているわけだが、ひとりでもふたりでも、読んでくれる人がいて、伝えてくれるのは本当にありがたいことだなあ~。
改めて、心からの感謝を込めて、ありがとうございます。
あなたの一言が、手間のかかるめんどくさい作業に向かわせる動力になっています。
書く文章と話す言葉が直結するようになった要因の話
そういえば先日、「しゃべるように文を書くね」と言われた。
なぜ考えていることを表現するのが上達していったのかを考えたら、たぶん遠方に住むしゃべるのが上手な友達とよく電話をしていて、顔を突き合わせていれば「これがね」とか表情とかだけで伝わるものが、電話先の声しか伝える方法がないのでなんとか自分は何を考えているんだろうとか、なんて言えば自分の感情と発する言葉の差が小さく、正しく理解してもらえるかなと試行錯誤していたことが文章になってるのかもな、と思ったりした。
自分の考えの中身を見つめるのは産まれ持った才能ではなく、技術だし、練習次第で何歳になっても上達することができるということが気に入っている。
人と話したり書いたりすると、言葉が出た後に、「こういうことを思ってたんだなあ」と実感する時が誰しもある気がするけど、こういうものをもっといろんな人とやっていきたいね。
なお幼いころから考えより口が先に出るたちだったので、何度となく「一度考えてから口に出すように」と注意されても直ることなくここまで来てしまったことへの後悔と反省は心のどこかに後ろめたさとして残っているので、考えて話すことが出来る人への尊敬の気持ちは留まることを知らない。憧れる。かっこいいよね。あたくしだって、戦隊モノでブルーとかブラックのようなミステリアスな人間になりたかった。
いい加減おしゃべりが過ぎる話
さて、田内学さん著の「きみのお金は誰のため」を読んでみた。(ここまでくるのに長~~~~)
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この本は妹(看護師)の持ち物なんだけど、彼女が「お金/経済のこと、知りたい!」と思っていろいろ読み漁っていた中で太鼓判を押された「読みやすくて・わかりやすくて・大事なことが書いてあって・おもしろい本」なので、ずっと読みたいと思っていたが…と積んだままにしていた本で、読み始めたらまじで読みやすくてびっくりした。
本って一言でいうけどあまりに多様すぎて、「本が好き♡」だけで繋がれる人間ってそんなに多くないのではないのかしらと思うオタクの話
いつだって余談にそれるが、妹もわたしも世間一般の中においては多分本を読む方だけれど、買う本の系統はまったく違っていて、わたしは小難しい本を「小難しいな…?」と言いながらちまちま読むたちで、妹はわかりやすく書かれた本を「わかりやすいな!」と言いながらさくさく読み進めていくたちだ。だから妹のおすすめしてもらった選書を読むと、「読みやす?!?!」と思ってびっくりする。
自分以外のことはよくわからないけれど、たぶん中学生から成人して長く経つ人も、「お金」に興味がある人もない人も、「経済」に興味がある人もない人も、「政治」に興味がある人もない人も、読んでみたら面白いと思う。
難しいことを難しく言うのって簡単だけれど、難しく見えることを簡単に言うのってすごく大変なことだもの。
”お金がない”には種類がある話
ほんで読んでみて思い出したのはマサちゃん(母)がいう「貧乏」と「貧困」の違いの話だった。
我が家は6人も兄弟がいるし、トトロに出てくるサツキとメイの新居ぐらいお化け屋敷だったので(同じ家に30年ほど住み続けた現在、ジブリも驚くお化け屋敷に進化しているが)、小学校に上がってからというもの周囲を見回して「う~ん、うちって貧乏なんだな!」と理解していたものだけれど、大人になって、貧乏と貧困はおんなじ「お金がないこと」でも、どうやら種類がすこし違うらしいことに気が付いた。
お金がないときにその状況を救うのは結局人かもしれないという話
マサちゃん(母)は、それの違いを分けるのは「人との繋がり」の差だという。
お金というのはある意味で、なにか(物・人・サービスとか)とつながるための方法の一つでしかなくて、ただ「お金」というものがあるだけでは存在の意味が生まれない。大災害の時にお金を持っていたとて、売ってくれる人・売れる商品がなければ何一つ買うことが出来ないように、それを受け取って、「なにか」をしてくれる人がいなければただのモノでしかないんだよな。
だから真に「貧して困る」とき、頼る人(家族でも知人でも友人でも行政でも)がいない/頼る方法を知らない/選択が浮かばない/選択肢がない、というのが一番問題になる。例えお金を渡しても、困った状況を改善するのは「お金」だけではどうにもならないから。
我が家は金銭的に裕福だったかといえばそうではないけれど、人との繋がりはあって困ったときに助けてくれる仲間もいるし、その時々必要な人が必要なタイミングで縁がある家だった。なので、困ったときは周囲の人に相談すれば何かしらあ~だこ~だと色々な提案や方法がやってきて、その時の問題を解決していく。(毎度の余談だけれど私は両親が各々築いてきた関係を「仲間」と呼ぶのが、なんとなくずっと羨ましいなと思っている。私の人間関係の中に「仲間」は思い浮かばないんだよな~。もちろん時代性もあるけれど、いつか築いていきたいね。仲間。)
いざ懐事情が寂しくなった時、「ああ、お金!お金があれば!」と考えてしまい、宝くじ売り場にいって「なにしてんだろうか…?」と思いながらロトを買い、外れて、諦めるみたいなことをするときもあるが、それより大事なのは人の縁なんだよなって改めて思った。
お金って、思ったよりも、万能じゃない話
なんとなく比較しやすそうな「お金」というもので、あの人はこういう気持ちにはなったことないだろうなとか見知らぬ人を羨んだりしてしまうこともあるけれどれ、人間はお金があろうとなかろうとゆりかごから墓場まで何かしらを考え、悩んで、苦労するものだし、羨ましさや不遇を考えてしまうことは悪い事ではないし、そういうのをぶつぶつ言うのが楽しい時もある。
けれど、それを言うのと同時に自分の日々の「どこで」「なにを」「いくつ」「どう」買うか、という行動が世の中の所得格差というものを形作っているということは理解しておいてもいい事だと思う。
買い物は選択だし、需要があるところに供給は生まれる。
そんでもって上を見るのも大事だけれど、今己が立っている場所で手のひらを広げたときに、実際どこまでのものを希望していて、なにがどれだけ足りないのか、そして何が足りているのかを考えることは、際限のない羨ましさという楽しさの中毒から一歩距離を取れる大きな要素となったりするのかもなあって考えたりした。
読み返したら一人恥ずかしくなってしまうかもしれない、今回のまとめの話
以前不動産で働いていた時も、居酒屋で働いていた時も、「稼げて得られる幸福」みたいなことに随分苦しんだけれど、店をやるにも、そこを考える事忘れないように手綱を握っていたいな~!
自分の幸せを作るのはお金ではなく、自分の意識だから。
真澄屋も売って稼ぐだけではない、お金の循環をより良いものに出来るように、頑張りますわね。
自分の世界を形作っているものだからこそ、「お金ってなんなのか」をたまに見直すことって本当に大事だなと思わせてくれるいい本でした!
次回予告の話
さて大爆語りをしたところで次回予告です。
次回は先日文化系トークラジオlifeのイベント「食べる場所の空間論~食堂車からフードコートまで~」というものを見にいってきたのでそこで考えた話などをしようと思います~
よろしくね
何かしらあればこちらでも
いついかなる時も何を書こうか悩んでおりますので、なにがしらの質問や読んでほしい本などあればなんでもどうぞ!という気持ちで、お題箱おいておきます。よろしくね
なんでもどうぞ (@masumiya_kabu) | お題箱 (odaibako.net)
◎八百屋真澄屋 日曜日ー金曜日10:00〜19:00
定休日 土曜日
◎百笑カフェおおきなかぶ 日曜日ー木曜日11:00〜15:00
定休日 金曜日、土曜日
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真澄屋(@msmy5328) • Instagram写真と動画
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