マガジンのカバー画像

とにかくひたすら映画について語る vol.3

131
映画関連noteが200に到達したので、新たにマガジンを作りました。
運営しているクリエイター

#ドイツ

とても気まずい後味しか残さないのに、見てよかったドイツ映画。

とても気まずい後味しか残さないのに、見てよかったドイツ映画。

「キャスティング」ドイツ🇩🇪

ファスビンダーの『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』のリメイクに挑戦する女性演出家ヴェラ。オーディションを繰り返すが、撮影初日を前にして主役が決まらない。スタッフの不満が募る一方、名女優たちの相手役を務めるゲルヴィンはチャンス到来を感じ取る。複層的な原作に対応しながら独自の視線を展開していく本作は、権力や欲望に支配された人間関係の深淵に深く切り込む。(euフィ

もっとみる
二度どころじゃない、何度もだ。

二度どころじゃない、何度もだ。

「女は二度決断する」

ドイツ、ハンブルグ。トルコ移民のヌーリと結婚したカティヤは幸せな家庭を築いていたが、ある日、白昼に起こった爆発事件に巻き込まれ、ヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまう。警察は当初、トルコ人同士の抗争を疑っていたが、やがて人種差別主義者のドイツ人によるテロであることが判明。愛する家族を奪われたカティヤは、憎しみと絶望を抱えてさまようが……。(映画.comより転記)

もっとみる
受け入れる側が、常に正しいのか不安になってしまったドイツコメディ。

受け入れる側が、常に正しいのか不安になってしまったドイツコメディ。

「はじめてのおもてなし」

この邦題は良く出来ていると私は思う。ドイツは他の欧州先進国同様、前の大戦以降、幾度となく各国からの移民、難民を受け入れてきている。けれど、受け入れる側として、真っ向から対峙する「コメディ」ってあんまりなくて(日本に来てないだけ?)、「はじめての」はある意味、ドイツの難民受け容れ体制を皮肉ってるよなぁって。

これまでも何度も何度も受け入れてきている(トルコやベトナムやら

もっとみる
奇跡じゃないよ、100%の努力と90%の爽やかさだよ

奇跡じゃないよ、100%の努力と90%の爽やかさだよ

今度は何の映画を見よう…とよく上映スケジュール掲載サイトで検索する。時間が合わないな、今の気分にはコレかな、とか色々考えながら選択する。実はそういう選択をする時にあまりあらすじは読まないようにしていて、何となく雰囲気で選ぶことが多いんですが、今回は、あらすじを読んで、元気をもらうためにこちらを見に行きました。

「5%の奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜」

先天的な目の病気で、95%の視力を失って

もっとみる
【cinema】ブルーム・オブ・イエスタデイ

【cinema】ブルーム・オブ・イエスタデイ

2017年86本目。(残り23本!ムリ!)

私はこの映画も今年のベスト10に入れると思う。何だか観た直後よりも、時間が経ってからジワジワ来る感じなのだ。

祖父がナチスの戦犯で、その罪と向き合うためにホロコースト研究に人生を捧げる研究者のトト。祖母がナチスの犠牲者となったユダヤ人で、親族の無念を晴らすために、ホロコースト研究に青春を捧げるインターンのザジ。きっかけこそはまったくの正反対だが、

もっとみる
【cinema】50年後の僕たちは

【cinema】50年後の僕たちは

2017年71本目。

ファティ・アキン監督作品。

どうしても去年見たフランス映画「グッバイ、サマー」(←レビュー書きそびれました)とかぶってしまう。だって主役の男の子がロン毛で、あと相棒になるのが、転校生でちょっと変わってる子ってところと、車(形態は少し違うけど)で旅するところまで同じよ。しかし、片やフランス版は、ミシェル・ゴンドリーの自伝的作品、片やドイツ版は、ドイツでベストセラーとなった児

もっとみる