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11月29日(金) ジェノワーズ

ジェノワーズ

スポンジケーキの事です。
基本的にジェノワーズは全卵で作ります。
主にショートケーキで使われています。
自分で焼くとなると少し難しいです。

ちゃんと膨らまなかったり、硬くなってしまったりという失敗が多いと思います。
私も初めの頃はそうでした。
ちょっとしたコツで上手に焼けるようになります。


(材料 15cm丸型1台分)
全卵 2個
グラニュー糖(上白糖やきび糖でも可) 80g
水飴(なければグラニュー糖でも可) 10g
バニラオイル(なくても可) 2〜3滴
薄力粉 70g
牛乳(豆乳でも可) 30g
無塩バター(植物油でも可) 20g

使用する主な道具は

ボウル
ホイッパー(泡立て器)
ハンドミキサー
ゴムベラ
ストレーナー(粉ふるい)
デジタルスケール(計量器)

あると便利なのが

温度計
オーブンミトン(軍手)

などです。

1 デコ型に敷紙を敷く

側面の敷紙を入れてから
底の敷紙を入れます

2 材料を計量する

水飴はグラニュー糖の上に出して計ってもいいです

3 オーブンを170℃で予熱する

4 ボウルに全卵2個をよくほぐし、グラニュー糖と水飴を加え湯煎にかけて人肌くらい(35〜40℃)まで混ぜながら温める

この状態で砂糖を加える人がいますがNGです
砂糖が卵黄の水分を吸って固まる場合があります
よくほぐしてから
砂糖を加えます
水飴はチューブタイプがあれば
そっちのほうが使いやすいです
ガラス製のボウルだと熱伝導がよくないので
お湯の温度を高めにしてます
温度計がなければ指を入れて温度を確認できます

5 温まったら湯煎から外し、ハンドミキサーの高速で泡立てる

6 牛乳と無塩バターを合わせて湯煎で温めバターを溶かしておく

予め電子レンジで溶かしておいてもいいです

7 全卵のボウルにバニラオイルを加える

2~3滴で十分香りがつきます
バニラエッセンスだと香りが飛んでしまうのでおススメできません

8 生地の跡が残るまでしっかり泡立てる

これだとまだです
このくらいしっかり跡が残るまで泡立てます

9 ハンドミキサーを低速で1〜2分かけ、大きな気泡を取り除く

大きな気泡を抜くことできめ細かい
焼き縮みしにくい生地になります

10 薄力粉を振るって加える

予め振るっておくほうがいいです
振るいながら入れるとこうなります

11 ゴムベラを底から大きく混ぜるように動かし、反対の手でボウルを回しながら粉気がなくなるまで混ぜる

混ぜ過ぎるとグルテンが形成されて硬い生地になりやすいです

12 温めた牛乳と無塩バターに生地の一部を加え、よく混ぜて生地に加える

生地の一部と合わせる事で馴染みやすくなります

13 ゴムベラを底から大きく動かして生地に艶が出るまで混ぜる

14 型に流し入れ、軽く台に落として大きな気泡を抜く

15 170℃に予熱したオーブンで25分焼成する

16 生地が焼けたか竹串を刺して確認する

液状の生地がつかなければOK

17 焼き上がったら軽く台に落として熱い空気を抜く

18 型から外してケーキクーラーの上で粗熱が取れるまで冷ます

オーブンペーパーにくっついてしまいました

19 粗熱が取れたらラップをするかポリ袋に入れ、冷蔵庫で使うまで冷やしておく

クリームをナッペするならよく冷ましてから使うようにします

大事なのは3つ

・事前の準備

・材料の計量

・温度管理

です。

泡立ててから型の敷紙を用意したり、作りながら薄力粉を計量したりすると失敗の原因になったりします。
使う道具や器具は事前に準備して、材料の計量も終えてから作業に入るのが失敗を少なくします。

計量はそれほどシビアにならなくても大丈夫です。
80gとレシピに書いてある砂糖が1g多いからといって失敗することはまずないです。
でもベーキングパウダーなど少量しか使わない材料の場合は1~2gの差で膨らまなかったりする場合もあるので、お菓子作りではきちんと計る癖をつけておくのがいいです。

ジェノワーズを作るのに一番重要なのは温度だと思います。
特に牛乳とバターを加える温度。
生地より高めの60℃くらいで合わせると生地に馴染みやすいです。
30℃以下の温度ではバターの流動性が少なくなるので上手く生地に馴染まなかったりする場合もあります。

全卵を泡立てる時に温めるのは気泡性を高くするためです。
冷たい卵のままではハンドミキサーを使っても時間がかかります。

ケーキ型の敷紙は市販のものを使っています。
なければオーブンペーパーをカットして使います。

油脂は入れる人と入れない人がいます。
私は無塩バターを使っていますが、植物油脂を使っても大丈夫です。
植物油脂を使い場合は香りのない太白胡麻油や米油、グレープシードオイルなどがいいです。


このジェノワーズを使ったショートケーキは別の記事で紹介します。