夏休みの水辺の事故を防ぐために
夏シーズンが本格化し、子供たちが楽しみにしている夏休みが始まりました。
しかし、水辺での事故が多発する時期でもあります。
特に昨今では、新型コロナウイルスの影響や学校での水泳授業の減少により、子供たちが水に慣れていないケースが増えていると感じます。
学校の水泳授業では、多くの場合、一人の先生が多くの生徒を指導するため、生徒の泳力差が大きいことが監視の難しさを増しています。
先生方の苦労は想像に難くなく、命に関わる環境で気を抜くことができないため、授業内容を慎重に吟味する必要があります。
現在の水泳授業では、水泳に詳しい先生がいる場合は問題ありませんが、教員免許を持っていても水泳について深く理解している先生ばかりではありません。
だからこそ、誰でも教えられる共通の授業内容が必要だと考えます。
スイミングでは、水慣れを経て必ず越えなければならない壁があります。
それは、自発的に『潜る』ことです。
『潜る』ことをクリアしていないと、『浮く』ことができません。
潜ることができないということは、水に対する恐怖心が取れていないということです。
恐怖心を持つ子供に「足を浮かせて水に浮いてみよう」と言っても、恐怖でしかないのです。
この重要なハードルを理解することが必要です。
私自身、悩んでいる学校の先生方に向けて水泳研修を行っています。
また、(一財)大阪水泳協会 地域指導者委員としても、水泳の普及活動に力を入れています。
泳げない人をなくし、水の中が気持ち良く楽しい場所だと感じてもらいたい。
そのために、全力で取り組んでいきます。