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ドローンAI管制システムを開発するスタートアップ企業に出資。そして裾野市で3D地図作成プロジェクトを開始します

私たち東芝テックCVCは、日々イノベーションを起こすタネを探していますが、見つけるだけではなく、協業する仲間と一緒に新たなビジネスを共創する活動も大変重要だと思っています。

今回は、私たちが出資したスタートアップ企業との取り組みを紹介させてください。

AI管制プラットフォームとドローンのトラジェクトリーに出資しました。

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2020年9月、私たち東芝テックはAI管制プラットフォーム「TRJX」を開発・提供する株式会社トラジェクトリー」に出資しました

トラジェクトリーは有人機の航空管制システム技術をベースにAIを活用し、さまざまな機種、そして複数のドローンが衝突せずに飛行できるルートを自動設計し、自律飛行することができます。
ひと言で言えば、誰でも安全に、簡単に、ドローンを飛ばせる世界を目指しているスタートアップ企業です。

トラジェクトリーのコアテクノロジーは、ドローンの航路(軌道)を高精度に推定するアルゴリズム。これはドローン管制のみならず、物流や配送などの分野に活用することもできると思います。
また、ドローンを使った物資輸送サービスや、倉庫・店舗内でのドローン活用なども考えられますので、これからリテールやLOGISTICS領域でのイノベーション創出は大変期待しているところです。

「裾野市×トラジェクトリー×東芝テック」の共同プロジェクトがスタート!

富士山の麓にある、静岡県裾野市

温暖な気候で豊かな自然と産業が調和した街として有名なところです。

裾野市の産業の中心であったTMEJ(トヨタ自動車東日本)の工場は東北へ移管しウーブンシティに生まれ変わるようですが、この裾野市としても次世代型近未来都市構想「スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ」(通称:SDCC)というコンソーシアムを立ち上げ、今大きく変わろうとしています。

このプロジェクトは、Society5.0時代に向けて市民や企業がデジタル技術やデータの利活用でサステナブルな“真のスマートシティ”を目指すもの。
特に裾野市で重要な課題だと言われている公共交通の不便さを中心に様々な社会課題と向き合いながら、自然(田園)とデジタル(未来)が融合する、裾野市らしいスマートシティを実現しようとしています。
       
このSDCC構想のコンソーシアムに、私たち東芝テックも、今回出資したトラジェクトリーもコンソーシアムメンバーとして参画しています。
このようなご縁もあり、このたび裾野市とトラジェクトリー、そして東芝テックの1自治体・2社の共同プロジェクトをスタートすることになりました。

今回実施するのは、裾野市の御宿新田区及び岩波区の地域を対象に、ドローンを用いた測量を行い、3D地図を作成するというもの(この地域には、ウーブンシティーの建設予定地になるTMEJの工場跡地も含まれます)。

作成した高精度な3D地図はコンソーシアムに共有し、SDCCが取り組む交通・モビリティー、環境・防災、農林業といった社会課題の解決に活用していただくことを想定しています。
また、東芝テックとしても、今後、物資輸送に関する事業化につながる取り組みになるのではないかと、とても期待しています。

まだ始まったばかり。ともに寄り添い、助け合いながら新規事業にチャレンジしたい

トラジェクトリーへの出資後、協業推進については新規事業創出プロジェクトメンバーとも連携し、投資先の状況に合わせて柔軟に、まめにコミュニケーションを取りながら進めています。

私たちも初めてのことばかりで、まだ試行錯誤しながらではありますが、両社が成長し、社会をより良くするイノベーションが起こせるように、これからもチャレンジを続けていきたいと思います。

今回のプロジェクト実施後のことは、また改めてご報告いたします。

【プロジェクト概要】

[実施内容]
裾野市の御宿新田区及び岩波区の地域を対象に、ドローンを用いた測量と3Dマップ作成
※3D地図はコンソーシアム内で公開し、裾野市の将来に向けたSDCC具現化・スマートシティ構想の検討に活用する予定。

[実施時期]
令和3年3月15日~19日

[役割分担]
裾野市:フィールドの提供
東芝テック:プロジェクト管理
トラジェクトリー: PF提供(ドローンの飛行)、3Dマップ作成

★関連リンク★
静岡新聞社報道記事
裾野市広報資料
スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ構想
SDCC構想紹介動画


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