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【エッセイ】夕方の店当番#7
魚や動物の命を奪って、最終的に行き着く先がゴミ箱なのは虚しすぎる、せめて他の生物の糧となって欲しい。
この頃、売り物のお寿司の廃棄が目立つ。これをどうにかしようかと悩んでいたら救世主が現れた。
後ろから、隣のアイスクリーム屋さんの店員さんが話しかけてきた。ブロンズヘアの美人のお姉さん。名前はイリーナというらしい。僕らは軽く世間話をした。
「もしお寿司が余って廃棄するつもりなら、私たちに無料で譲ってくれない? もちろん君もうちのアイスを無料で食べていいよ!」
というわけで、僕らのお近所付き合いはより深くなった。廃棄のお寿司とアイスの交換契約が成立した。
僕らは裏でゴミ箱やら掃除器具を共有しているので、イリーナは廃棄の寿司をゴミ箱で見て心が傷んだそうだ。これで両者ハッピーです。
フードロスは減らしていきましょう。
商業的な観点からするとケージいっぱいのお寿司の方が見栄えはいいのはわかる。だからみんながフードロスへの意識を高めて、フードロスを推進する企業を支えていきたいね。