ポーランドでお買い物〜!
私は現在ポーランドに住んでおります。
外国で生活するにあたって何かと大変なのは、買い物。
生きる上で必要なものを手に入れる行為なわけですが、これがいちいち体力を使います。
それが異国、しかも言葉のわからない国であるなら尚更。
店内放送はポーランド語。
品物に書いてある説明もほぼポーランド語。(たまに英語)
通貨はZłoty(ズォティ)。
そもそも、物を選んで購入することそれ自体が、かなりエネルギーを使う行為ですよね。
「あれを買って、これも買って、それはいらない、あったほうがいいかも、こっちの方が安い、これは高いけど買う、荷物が重い、混んでる、アイスが溶ける」
とかなんとか。
そのうえ、その先に更に言葉の壁が立ち並んでるわけです。
(そう考えると、私が日本にいた頃にも見かけた、“日本で生活してる海外から来た人達“はすごいなあ。日本語っていう世界的にもかなり特殊な言語圏の中でのサバイバルはかなりハードなことでしょう。日本語むずかしいよね…)
その中でも、私が個人的に感じたことを以下にまとめました。
ここが大変!異国ポーランドでのお買い物
①値札が読めない〜!
まず、商品名のポーランド語表記が、私にはわかんない。いつも数字しか読めません。この画像の例だと、あと“Donut”と“belgijską(ベルギーのこと…よね)”が辛うじてわかるのみ。
さらに、なんでか、値札と商品の位置がズレてることもたまにあります。
必ずしも、モノとその真ん前に掲示されてる値札が一致しているわけじゃないんです。なんでだよ〜。
これ、安いじゃん!と思ってカゴに入れたのが、実は一つ隣の値札の、20 Złotyも高いお品だった…みたいな。
そのため、細心の注意を払わないと、よくわからないまま予想外に高い買い物し、レジで愕然とする羽目になります。
文字が読めないとしても、気をつけてよく見れば文字の形とかアルファベットの配列の具合で判別できる物なので、単なる不注意なんですけどね。
買い物中は、他にも何かと色んなことに気を配らなきゃいけないゆえ、これは大問題です。
②通貨に慣れない!
たとえば、数年前インドネシアのバリ島に行った時は、数字から0をいくつか引くことで簡単に脳内で日本円換算ができました。
オーストラリアドルにおいては、ざっくりと0を2つ足しておおよその目安がわかったので、これも簡単でした。
が、Złoty …この子は本当に難しい。
現在(2024年10月25日)1 Złoty=37.84 Yenなわけですが、これ、どうすればいいの…?一瞬で雑に計算するために1 Złoty 40Yenで考えることが多いんですが、これだと雑すぎてなんだかな。
これまで、アプリの“Currency plus”にはずいぶんお世話になってきました。一度にいくつもの通貨の換算した額を確認できるので、これならZłoty も¥enも$も€も同時にわかってとっても便利〜!
あと、普通の電卓。これは数字に弱すぎる私にとって、神の遣わした道具。
でも、一番いいのは、頭が日本円から独立してしまうこと。Złotyで何もかも考えられるようになること。それが真に異国に馴染むということ…なのかもしれない。
疲れている時に買い物すると、ZłotyがAU$な気がして(私は4ヶ月前までオーストラリアに住んたたのです。まだ微妙に心がオージー?)、何もかもものすごく高く感じることがあるのですが、あとで日本円で計算し直すと、案外安く済んだってことも多いのですよね。
通貨って、上がったり下がったりして、掴めない存在。
更に私の数字に対する認識能力の低さも相まって、お支払いは毎回カオス。
早く慣れたい。
③セルフレジにて、商品名の顔と名前が一致しない
これは①にも共通する話題なわけですが、
例えば、りんごはポーランド語で“Jabłka”と言います。
スーパーでJabłkaを購入する場合の手順ですが、
セルフレジの会計画面で商品を選ぶ際、“カテゴリ:野菜&果物“のボタンをまず押します。
画像付きだから、たとえポーランド語が分からなくても簡単です。便利だね。
そして、”Jabłka”を選びたいのですが、
どのJabłkaを選択すればいいのかわかりません。
さっき自分で選んできたJabłkaが何Jabłkaなのかもわかりません。
分からずに適当な項目を選んだりしたら、間違って最高級Jabłkaを選んで高額な代金を支払うことになりかねません。
店員さんに「どれだかわかんないんですけど」と助けを求めた時も何度もあったのですが、微妙に違う額のJabłkaを選択されたこともありました。
結局、私はこの流れで数多くの失敗し、“商品名の写真を撮ってアルファベットの一言一句が間違いなく一致した奴のボタンを押す“という技を覚えました。
そう、結局全てはポーランド語能力の問題。
ところで、このJabłka、本当に美味しいです。甘くてかわいい!そして恐ろしく安い。おおよそ1個50 Yen 以下。
ここまで、お買い物における“大変ポイント”についてまとめて参りました。
しかし、そういった中でもラッキーな点もあります。現代のテクノロジーに感謝ですね。何と便利な時代でしょうか。
例えばこれが50年前とかだったら…確実に由々しき事態になっていたことでしょう。
というわけで、今度は私が感じた“ラッキーポイント”を見ていってください。
神様ありがとう〜!ポーランドでのお買い物で助かったこと
①Google Lens様
この人、カメラでスキャンした画像の文字を翻訳してくれるんですね。
JabłkaがAppleだと教えてくれるわけです。
初めて見た時は、心底感動しました。この機能、いつから存在してたんですか?
分からないものはこれで確かめてから購入することができます。やっぱり時間はかかりますが、これで怖いものなしです。
異国でも生きられます。これと少しの勇気があれば。
世の中の頭のいい人たち、こんなすばらしいものを開発してくれてありがとう。
②セルフレジは英語モードを選べる
これは本当に幸いでした。私、他の言語は一切分かりませんもの…
実際、私の英語は全然完璧ではないですが、“わかる”というのはとっても安心。
スーパーのレジの他にも、ドラッグストア、公共交通機関の券売機、等あらゆる所で英語が使えます。よかった。
③有人レジでも英語でなんとかなる
私がポーランドに行く前にオーストラリアで知り合ったポーランド人の方は
『田舎のお年寄りとかだと難しいけど、ポーランド人の若い人は問題なく英語が話せるよ』
と言っており、少なくともここKrakówでは全く今まで困ったことになりませんでした。
ゆえに、セルフじゃないレジでも普通にスムーズに買い物できます。
ていうか、たとえ言葉が通じなくても何とかしようと思えば何とかなる…という気もします。
※例外:タバコを買いに行った時の話
そうそう、以前小さなコンビニのようなお店で
「すいません、これのこういう奴を探してるんだけど、売ってます?」
って私が店員さんに尋ねたら、ただ一言
「Polish」
とだけ返されたことがありました。
ポーランド語で喋れ、ってところでしょうか。
そういえば私も日本にいた時、“日本語がわからない外国人“に似たようなことを思ったものです。
日本に来るなら日本語勉強してから来なさいよ、とかいって。
それは、“英語がわからない恐怖“に由来する感情だったのか、それとも日本語というものに変なプライドを持ってたのか、はたまたそのどちらもだったのか。
現在、ポーランドの歴史を勉強してみているのですが、大国に挟まれて大変なことがいくつも次々に起こる中で、いつのときもポーランドはポーランドであろうとしてここまできた、ということが少しずつ見えてきました。
それを踏まえた上で、自分の国の言葉に誇りを持っているこの国の人々は素敵だと私は思います。
まとめ
以上が、私が肌で感じた、ポーランド生活〜お買い物編〜の実際であります。
普通に生きてるだけだけど、毎日が大冒険。
ですが、行って、やってみれば何とかなるもんなんだな〜、というのが感想です。
人は優しいし、治安は良く、静かで、歴史があって洗練されてて、ここはいいところ。