箱張りのレシピ最終章 内張り
箱の内側を貼る。
まずは 四隅から 貼ります。
箱は角が 一番痛みやすいと思いますのでその補強の意味もあります。
紙の大きさは幅約1.8cm(6分・ろくぶ)高さは箱の内側の内寸より
0.5mmほど大きくします。
今回使った紙は 横野和紙黒弁柄染め この紙に墨で黒色の染めを加えました。ベンガラも 墨も 長年色褪せがほとんどないからです。
お客様のご要望が内側は 黒色の紙で…ということでしたので。
次に 側面を貼ります。
紙幅は 内のりの大きさそのまま。
長さは高さより3mm~6mm長く切って 底の面の角を覆うようにします。
一番最初に角を貼るもうひとつの理由は この側面を貼るときに角の継ぎ目のところに 下地の白い色が出ないようにするため共紙(同じ紙)を貼っておくということ。
底に曲げて長めに貼るのも同じ意味合いです。
最後に底を貼ります。
底を貼る紙の大きさはほぼピッタリか 和紙に糊を付けると少し伸びるので その伸びしろを考慮して 0.1~0.2mmくらい小さく切ります。
これは紙の大きさにより考慮します。
今回も喰い裂き(水切り)。
切りたいところに水を付け 手で引っ張って紙を裂きます(切ります)。
喰い裂きにすることにより 継ぎ目がほとんど目立たなくなります。
こんな感じに貼りあがりました。
今回の硯箱 表は 千代紙の型染のものをチョイスされました。
なかなかいいチョイスです。
箱張りのレシピ最終章。今回は 愛弟子のはるちゃんにリモート講義の意味も込めて 少し丁寧に写真も多めに投稿しました。
私が9月に二人展を控えていて 今 クラフトマン道場 手いっぱいで開く余裕がないのであります。
はるちゃん秋までに 箱張りマスターするって頑張ってるんで応援してます。
箱張り 楽しいよ。みなさまも 挑戦してみてください。
ハッピーな一日を~ チャオ(^^♪
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梅田剛嗣