新入社員必見!上司とのコミュニケーションで差をつけるサバイバルワード
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。
社会人としての第一歩を踏み出すこの時期、わくわくと不安が入り混じる気持ちでしょう。
これから皆さんの会社では、ビジネスマナーや仕事のやり方などについて、たくさんの教育プログラムが待っていると思います。
新人研修では教えてくれない「裏側マニュアル」
このコラムは、そんな教育プログラムではぜったいに教えてくれない、『裏側マニュアル』のつもりで書きました。
「上司とのつきあい方」について触れていきます。
これ、教科書には載っていないけど、なにげに誰もが直面する問題じゃないですか?
今回は、そんな新入社員の皆さんが、なんとか1年間を乗り切るための「サバイバルワード」をご紹介します。
上司との付き合い方は誰が教えてくれるの?
仕事のやり方は、研修と先輩から教われば覚えられます。
ですが、上司とうまくやっていく方法は、いったいどこで?
「上司ガチャに外れた。ご機嫌をとったりなだめたり、色々試しているうちにイヤになって、会社を辞めたくなってきた」
なんてことにならないよう、ここではきれいごと、表面的なことを抜きにした、リアルなケーススタディをしていきましょう。
その前にまずは、心得から。
「思ってたのと違った…」
サバイバルするために、覚悟しておくべき現実
それは、シンプルです。
現場は、入社式で見た会社の姿とは違う
という現実を覚悟することです。
入社式にはたいてい社長がなにかを話します。
たぶん、多様性とか、持続可能性とか、コンプライアンスとか。夢に胸が膨らむような話をしてくれます。
これは、なにも嘘を言っているわけじゃありません。会社は本当にそんな姿を目指していることは間違いないでしょう。
しかし、これから1か月の新人研修が終わって現場に配属になった日の帰宅の途上、「思ってたのと違った」と、半分くらいの新入社員は思うでしょう。
そう。入社したら、だいたい1か月で夢から覚めるのです。
なぜなら、現場には「上下・斜め・横・外」という、人間関係が複雑に絡み合っていて、そのすべてが最初は、まったく目に見えないから、です。
しかも、この複雑な関係の先には、これまであったことのないようなタイプの人たちがたくさん生息している…
だいたいここでストレスをため、イヤになる人が多いのも事実です。
つまり、多くの先輩がいう「現場はいろいろあるんだよ」という現実が、これです。
理想と現実は違う。つまり、そういうことってありますよね?
でも、だから会社って面白いんです。
そして、だからこそ、今から備えておくと良いサバイバルワードが、活きてくるんです。
なんとか社会人1年目を乗り切るための
『サバイバルワード』
では、ここからが本番。
上司のタイプごとに、サバイバルワードを用意しています。
暗記するぐらい、自分のモノにしましょう。
きっとこの1年であなたを窮地から救ってくれるはずです。
タイプ❶「せっかちで気難しい商人」上司
とにかく話しかけづらいオーラをまとい、早口で、テキパキしているけど、言葉にデリカシーがなく、ハラスメントすれすれの言動が目立つ。
備えるべきサバイバルワードはこれ!
サバイバルワード1) 「最短距離で達成するために、私も考えたいです」
サバイバルワード2) 「私の行動に問題がないか、ご指摘をください」
つまり、話す時間を最短で切り上げるため、結果だけを知るためのコミュニケーションです。
得策なのは、これ以上イラつかせないことです。そして、短く切り上げてさっさと立ち去る。必要以上にダラダラと時間を一緒に過ごさないこと。
タイプ❷「いちいちこまかいロボット」上司
いかにも神経質そうで、こまかなことにこだわり指摘してくる、感情の起伏がないタイプ。
備えるべきサバイバルワードはこれ!
サバイバルワード1) 「データをお持ちしたので説明します」
サバイバルワード2)「(意見のあとに)。その根拠ですが」
つまり、なにかにつけ根拠を示すことです。
こまかなことが気になる上司は、いつも「なぜ?」「なにが根拠?」に目がいきます。そして、必要な情報を提示しても「まだ足りない」と言われることがあります。そんなときは素直に謝り、すぐに代わりのアクションに移りましょう。
タイプ❸「みんな仲良く牧場主」上司
見た目が穏やかで話し方もソフト。安心感がありますが、自分の意見を強く言えず、いつも声の大きな人にしたがってしまうタイプ。
備えるべきサバイバルワードはこれ!
サバイバルワード1) 「私はどのように協力できますか?」
サバイバルワード2)「チームに貢献したいので」
つまり、人間観関係を良くしたい、という意思表示が大切です。
部下たちの顔色に敏感なこのタイプの上司には、和気あいあい、皆で協力するために何ができるかを優先してコミュニケーションをしてください。
タイプ❹「直観的アーティスト」上司
「うわー」「すごい」という感嘆詞が多く、感情表現豊かで、直観的に動いてしまい、周りを振り回すタイプ。
備えるべきサバイバルワードはこれ!
サバイバルワード1) 「それ最高だと思います!」
サバイバルワード2)「なんで皆、わからないんですかね?!」
直感で動くタイプなので、説明が絶望的にヘタです。でも「なんでこのアイデアの素晴らしさが、皆わからないんだ」と、イラついたりもします。
わからなくても、まずは「イイね」です。その場の雰囲気が、明るさ全開になります。背景や理屈なんて、いずれわかるときが来ます。
以上、4つのタイプの上司に対応するサバイバルワードでした。
でも、ただし…
まるでゲームのようにその場をうまくやり切ったとしても、忘れてはいけない大切なことがあります。
それは、2つです。
敬意を払うこと
逃げるオプションを待っておくこと
敬意を払うことがなぜ必要か?
どれだけ器用にコミュニケーションできても、上司に対して「人として敬意を払う」ことは、最低限必要なマナーです。
それが日頃からないと、いざというときに、「あいつはどこか信用できない」と言われてしまいます。
これは、鉄則ですね。
逃げることは、最終手段として備えておくこと
現場は多少の理不尽さがつきものです。しかし、それにも限度があります。
自分が自分でなくなってしまうほどの理不尽さやハラスメントがあれば、そんな環境にこれ以上いる必要はありません。
本来、会社というのは、あなたのことを歓迎してくれたはずです。だから、自分を壊してしまうほどの必要性も、あなたにはありません。
人生は会社がすべてではない、ということを頭の片隅に入れておきましょう。
逃げることも、あくまで最終手段として備えておくことは、ありです。
いかがでしたか?
なんとか社会人1年目を乗り切るための武器として、ぜひ皆さんに備えていただきたいと思っています。
あなただけの、豊かなキャリアを築いていってくださいね。