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『聞く力』150万部のオバケベストセラー改めて再読してもナルホドナルドホドです!(再読レビュ)

​ おはようございます。大橋です。​がんばって毎週投稿を何とか続けておりますが、ついに読書レビュストックもなくなってきてしまいました。かつ、どこかで連休もないのでほぼ絶望的になってきています。さらに10月は会社仕事がだいぶ忙しくなってきたところに、11月に受けるB級コーチの事前課題もいっぱいいっぱい、緊急事態宣言も終了したので柏にラグビー教えに行ってたりで、いよいよ毎週投稿も途切れるか、歯を食いしばるか、というところです。 いつも応援ありがとうございます。 それでは再読ですが今週も行ってみましょう!


聞く力 心をひらく35のヒント
阿川 佐和子 著
2012年 1月の本 

 
 マインドフル・リスニングを読んで、あぁそうだ以前「聞く力」を読んだから再度読み返してみたいなと思ったことにより再読した結果を共有します。 小さなころから「人の話を聞いていない」ということをよく言われていた私ですが、最近の仕事での営みでは「大橋さんに話聞いていただけると、聞いてもらえているだけでスッキリするし、その上でさらに大橋さんが整理してくださるので本当にありがたいです」と言われることもでてきている。

 でも、実際、話が聞けないこともたくさんある。 この違いはなんなのか、というところに関しては、相手の視点に立って相手が見えていることを聞くことに集中することだと書かれていた。 相手が見えている事実なのだから共感できることも出来ないことも当然あって、共感できないことに対すると「防御」の姿勢が強く働いてしまい、もうそこから何を話されても聞けない、ということとなる。 

 逆にお客様へのヒアリングにおいては『徹底的に寄り添う』 と自分の中で決めているので、お客様は信じてくださって、いろいろ話してくださる。


 さて、本論の「聞く力」からすっかりそれてしまいましたが、この本2012年年間ベストセラー第1位2013年上半期新書部門第1位と(僕が買った当時の帯に)あり、140万部突破と書いてある、そんなオバケみたいなベストセラー本なんですよね。(さらに帯には「そうか、まだ君は読んでいないのか」とある)140万部と言えば、先日紹介した「メモの魔力」が72万部ということだから、いかにとんでもない数字かがわかります。


 阿川さんが悪戦苦闘しながら、インタビューの方式を確立していかれた姿をさらけだしていただいていて、まさに共感できるというか、あぁなるほどそうなんだ、とか、おぉこれなら実施できるぞ、というノウハウが記載されています。 (僕も2013年にこれを読んでいて、なんとなく血となり肉となっていてお客様に対する寄り添いヒアリングの時には実現できていたのかもしれない)
  
 ということで読書レビュというか、いつもどおり読んだ本での抜粋に行く前に自分の想いをオープンにしてみたという投稿の形式であり、いつも読んでいただいている方には感謝です。
 (読み手をほとんど想像できていない投稿ですみません)

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P53 「もし一つしか質問を用意してなかったら、当然、次の質問をその場で考えなければならない。次の質問を見つけるためのヒントはどこに隠れているのだろう。隠れているとすれば一つ目の質問に応えている相手の、答えのなかである。そうすれば、質問者は本気で相手の話を聞かざるを得ない。そして、本気で相手の話を聞けば、必ずその答えのなかから、次の質問が見つかるはずである

インタビューで聞こうと思っている話をいくつか準備する中で、せっかくお客様がお話してくださっている中では、しっかりお話を聞いて、お話の中から次の質問を見つけるためのヒントを探す、というこの考え方、すごくよくわかります。 実際にお客様への寄り添いヒアリングの際でも、無理のない範囲でというかお客様が話されたい話題を徹底的に話してもらうようにしています。 「で、何の話でしたっけ?」とお客様がなられることもよくあります。


P77 もちろん「私」ではないのですが、それでも「私」を一つの基準に設定することは無駄ではありません。「私なら、そんなとき、どう思うだろう」「私だったら、泣いちゃうぞ」。
 自分と同じであることを「正しい」とか「当然だ」と過度に思い込まないようにさえすれば、目の前の人が、「私」とどう違うのか、どのくらい近いのか遠いのか。そのスケールをもとに質問を広げていくことは、有効な手立ての一つとなり得ます。
(中略)
しかし自分と違うからこそ、自分のスケールだけで判断してはいけない。でも、嬉しかったり悲しかったり苦しかったりする感情に、違う体験ながら、どこかで共鳴する場所を見つけることはできるはずです。 違う思考や行動を経験した他人の気持ちの一部だけでも、自分の何かの経験を重ね合わせることが出来たとき、相手に対する深い理解と興味が生まれるのだと思います。

この直前の文章は「だってこの人は、私じゃないし、ってね」からはじまっています。 この人と自分は違うんだ、ということをありのままで受け止めつつ、「どのくらい近いのか、遠いのか」というスケールをもとに考えていく、という発想、すごくぐっと来ました。 エンパシー:他社の靴を履くの件を勉強して、なかなか難しいなぁとは思っていたところにスケールをもとに考えという新たな着眼点をいただいた気がします。

そして、違うということを受け止めていた中で一部だけでも、自分の何かの経験を重ね合わせることが出来たとき、たしかにぐっと共感の幅が広がる気がしますね。 自分と相手との距離を意識しつつ、違う、というありのままの事実を受け止めた上で、相手の気持ちに寄り添う、勉強になります。


P163 愛想良く近づいていけば、誰だって自分に好意的になってくれると思うのは間違った信仰であり、同時に驕りでもあるということを学びました。
 なんだ、じゃあ愛想よくする必要はないんだ、なんて思わないでくださいね。そういうことを言っているわけではないのですが、つまりは相手のペースや段取りや心構えを無視して、一方的に自分のリズムを押しつけると、人によっては喜ぶどころか、むしろ警戒する場合があるということです。

この部分は自分への戒めのためにも抜粋しておきます。私は表も裏も全くないスーパー正直な人間でインテグリティを座右の銘にしているような人間なので、確かに自分のペースで相手の領域に踏み込んでしまっている恐れはあります。相手の領域に土足で踏み込んでいっている、というところも確かにあります。(懐に飛び込んでいるつもりであっても) 驕りでもある、という大変厳しいお言葉ですね。

 その後のP167に「いつもニコニコしている人に優しく接してもらうより、怖そうな顔をしている人に優しくされるほうが、なんとなく得した気持ちになりませんか。苦虫をかみつぶしたような顔の、でも実は優しい人に出会うと、ちょっとうらやましくなります。」とありまして、なんとなく思い当たる節がたくさんあります。。(意外といい人ですねとか、見た目と優しさに大きなギャップがありますね、いい意味で。とか何度か言われたことがある)


P210 これはまさに、「段取りだけにとらわれて、話の内容に心が向いていない」下手なインタビューの典型です。
 ときどき、自分で質問しておきながら、心の中で「あーいかんいかん。段取りをこなしているぞ」と思う時があります。そういう場合は気を引き締めて、時系列に質問しながらも、どこかに面白いものが転がっていないかを吟味するのです。

この部分は一番上で抜粋した部分と対になっていて、わかりやすいと思いましたので抜粋しておきます。どこかに面白いものが転がっていないか、ということを意識して真剣に話しを聞いていくのって、すごくいいですよね(そしてすごく疲れる)。 

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今日は比較的軽めの投稿となりました。 ブクログでは再読機能という機能が2019年に実装されたのでその機能を使って再読レビューを乗せておきましたが、前回読んだ方のレビューをリンクしておきます。(2013年7月16日に投稿です。)


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