『教えないスキル』コーチ業に関わるすべての方々に読んでほしいぐらい素晴らしい本
『教えないスキル』コーチ業に関わるすべての方々に読んでほしいぐらい素晴らしい本でした。 おはようございます。大橋です。 Noteのサムネイルというかこのリード文の箇所って、本当はアブストラクト的に書いてあげたほうが読者に親切なんだと思うのですが、どうしても本題に入る前の今週のトピック的なことを書きたくなってしまうんですよね(よくない)。
私は、叱責したりするコーチングに強い否定的な意識を持っていて自分なりの教え方・伝え方の特徴をもっていたのですが、それをさらにアップデートしてもらえる本でした。 単に読書レビュということではなくて、自分なりの解釈がふんだんに盛り込まれてますので、その点はご容赦を。(タイトルからは【読書レビュ】は削除しました)
教えないスキル
ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術
佐伯 夕利子 著
2021年2月の本
文句なしの★5つの本です。 すごすぎる本でした。 ゴールデンウィーク明けのサンデースポーツに佐伯さんが出ておられたことを母から教えられ、発注した本。すごかった。感動した。
私は、スポーツに長いこと関わってきて、さらに今でも柏ラグビースクールというスクールでコーチをしています。 ラグビースクールのコーチをしていて、本当に『教えないスキル』には感動することばかりなのですが、特にポイントとなる点を先に二点抜粋しておきます。
以上二点。 ガーーンとなった。 ごもっともだ。 だからこそ、子ども達に判断させる練習を数多く取り入れている。 刻一刻と変化する状況の中で、何をどう判断し、プレイするか。フットボールにおいては、本当にそれが重要である。
スクールのコーチを実施するようになって6年目を迎えている。大橋メソッド的にプラスのフィードバックをすることは意識をしてきたが、さらにもう一段意識を変えていかねば、と思いました。
また、私は、ファザーリングジャパンというNPOでも活動をしています。 そこで「スポーツ(特にラグビー)から学ぶ子育て勉強会」という会をこれまで二回実施したことがあります。 その中のコンテンツの一つとして、ヒーローズカップの「ベンチ及び観客席からの指示は一切禁止」の取り組みに関して共有しています。
この『教えないスキル』に関しては、これら思想の延長線上にある、素晴らしい概念と思いました。
思いきりネタバレですが、本の主メッセージはここだと思います。
そして「フットボールは、日本人が世界の上位に食い込んでいけるスポーツのひとつになりうるのです。(P170)」という応援メッセージも読みつつ、改めて、自分のコーチングスタイルをアップデートしていきたいな、と思った次第でした。
あらためましての『プレイヤーズファースト』です。
(柏ラグビースクールが、ラグビーキッズに紹介された記事も宣伝)
その他、抜粋引用となります。(今回も多いです)
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この哲学、素晴らしいですよね。 あくまでプレイヤーズファースト、彼らがどう成長したいか、を、支援することしかできないです。(さきほど紹介したラグビーキッズの記事内に 『ラグビーをやらせるのではなく自分たちで考えてプレーするように導く』 との文言もあり)
もちろん、コーチングする学年によっても考え方としては異なるけれど、「学び壊し」として、今までの価値観をぶっ壊される、相当なインパクトがあったと推定されます。 そして、昨今耳にすることが増えた「アンラーン」の概念もよりわかりやすく伝えてくださってことにも感謝。
ここは確かにより具体的でより変えていこうと思った箇所。私のコーチングにおいては、よかったプレイを出来るだけ具体的に細かくその選手にフィードバック(伝えてあげる)ことによって、その選手の再現性を高めたい、ということを重視してきたため、『選手の判断について尋ねてみる』ということはより多く取り入れていきたい。(中学部をコーチングするときは、一部取り入れていたが)
ここ、フットボールに関わっている(特に低学年担当)方だと、ものすごく身に染みる観点だと思います。 ヒント満載ですよね。
ここ、僕はそういう子どもでした。それが正しいと思ってました。しかし僕が育ったのは日本でした。 中学生ぐらいでもそうでした。先生に注意されました。 みんなの理解スピードにも注意してあげてほしい、と。 この「コミュニケーションのありよう」に関しては、ここ日本では大きな課題だと思うので、例えばチーム内では、少なくともそうならないように、どんどん口から発してもらえるよう、促していかないとですよね。(もちろん会社のチームにおいてもそう)
ここは、すごく勉強になった!! 細かく細かくフィードバックする方法をこれまで採用してきたが、選手たちに多く『説明させてもらえる』機会を取り入れていくことにしよう。
ここのところは、最近は特に気を付けているところ。 Same Pictureの話をよくするようになって、ほかのコーチにも指摘されているぐらい。しかしながら 『言葉のところで丁寧にイメージを合わせる』 は、ほんとにごもっともなところで、例えば 「内側からせりあげる」と言っても、細かいコースや角度がなかなか伝わらなかったりする。 よりシンプルな言葉でアクションを生みやすくするために 「いらっしゃいタックル」「2メートル前で判断して」 などを用いたりもする。
ラグビーなので、チームトーク、とかもよくさせるのですが、20人が20人のレベル、というところまでは、まだまだですね。 コーチとして、一番初めにあった「ファシリテーター」としてのスキルをもっと高めなきゃ、というところなんですよね。 「どんどん言葉を出して」というところ、会社でも、ほんと課題です。
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以上です。 最後までお読みいただきありがとうございました。単純に読書レビュというわけではなくて、自分のコーチングの考え方を振り返ったり、棚卸したりすること、この本から学んだことに自分の解釈を加えて発信すること、を意識してブログとしてまとめました。 はやく柏に帰ってコーチングしたい(コロナ禍のバカ!)。 10冊買って、コーチに配ろう。
いつものブクログレビューもつけておきます。(ほかの方のレビューも複数ありました)