映画『女神の継承』がエグイ件。
巷で話題の『女神の継承』を鑑賞してきました。
都内でも上映館が少ないので、平日でも席は半分以上埋まってた状況。
物好きな人が居るなと。(私も含めて)
無事、見終わった結果、
人生で初めて、映画をみて体調が悪くなりました。
しかし、感動を覚えたのも事実。
この映画体験をどこかに昇華させなければと、現在noteを書いております。
『女神の継承』(The Medium)
予告編からして不気味なんですよ。
そしたら、『哭声』でお馴染み、ナ・ホンジン監督の原案プロデュースということで納得。
迷わず映画館へ行き鑑賞した次第です。
ざっくりとしたストーリーです。
まず、特徴的なのがPOV視点(1人称)の映画という点。
取材班が巫女や村の人々へインタビューをする形で物語が進行します。
いわば、モキュメンタリー映画です。
POV視点ということで最近話題の『呪詛』と近しく感じる一方、『呪詛』がカルト宗教的な要素が強い反面、『女神の継承』はスピリチュアルで儀式的な要素が強い映画でした。
個人的には、東洋のエクソシスム映画とも感じています。
とにかく、儀式シーンやお祓いのシーンが多いです。
東洋のエクソシスム映画と形容させてもらったのは、儀式やお祓いを通して取り憑いた”何か”を探っていく過程が悪魔祓いと酷似してた点が1つ。
そして、『エクソシスト』での名場面の1つ、スパイダーウォークを模倣したようなシーンがあったという点です。
それ見たときに、悪霊や悪魔(得たいの知れない”何か”)取り憑かれた人は、関節とか筋肉とか関係なしの動きをすることは世界共通認識なんだと感じましたね。
個人的に印象に残りました。
そのため、演じた女優さん大変なことになってましたよ。
俳優魂感じました。
にしても、ストーリー展開含めて洗練されていたと思います。
多少の粗さを感じましたが、上手に恐怖で塗りつぶしてたので気になりませんでした。
ストーリーの構成要素としては、
①序盤は割と説明をしっかりとし、基盤を作っていく印象。
②中盤に差し掛かる中で、物語に暗雲が立ちこみ。
③終盤は、カオス。死ぬほど怖いん。
序盤、中盤、終盤、怖さのジャンルや緩急を変えているので全く飽きませんでした。
恐怖演出も多様でしたね。
例えば予告編でもあるように、定点カメラを使った『パラノーマル・アクティビティ』系の怖さ、暗視カメラを通した(ゲーム的な、『Outlast』的な)怖さとか、カメラの使い方にも幅を持たせていた印象です。
カメラを使って、パニック系の恐怖やストレートな恐怖を味わいました。
あとは、儀式のシーン。
儀式やお祓いのシーンはどれも、大規模かつ精巧に作られていました。
この点、間違いなく本作を何ランクも押し上げていました。
何となく、中島哲也監督の『来る』を彷彿とさせますね。
儀式やお祓いを通して、気味悪さ・ジメジメとした恐怖を感じました。
近接・遠隔攻撃も両方いける万能タイプのホラーです。
こんな感じで、ラストにかけて次々と恐怖が押し寄せます。
個人的に印象に残ってるのは、中盤~終盤にかけての定点カメラのシーンです。死ぬほど怖かったです。
最後になりますが、『ミッド・サマー』しかり、『呪詛』しかり、カルト系・儀式系のホラーって良い気持ちしないですが、クセになりますよね。
この手の映画の中では『女神の継承』は1ランク上な気もするので、是非見てみてください。
以上です。
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