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【武器になる哲学】やさしく解説!
あなたは「哲学」という言葉を聞くと、なんだかむずかしそうだと思いませんか?
でも実は、哲学は私たちの毎日の生活にとても役立つ考え方なんです。
「どうして?」「本当にそうなのかな?」とじっくり考えることで、問題解決やコミュニケーション、社会での活動に大きな力を発揮してくれます。
本noteでは、そんな哲学の基本的な考え方を、小学生向けに解説していきます!
思考力を育てよう
私たちは、何か問題に直面したとき、すぐに答えを出そうとしがちです。
でも、哲学的な考え方では、その答えにたどり着くまでの「考え方の道筋」がもっと大切だと教えてくれます。
たとえば、学校で難しい問題に出会ったとき。
「これが答えだ!」と思い込むのではなく、「どうしてそう考えたのかな?」「他の考え方はないのかな?」と、自分の頭で考えてみることが大切です。
これを「批判的思考」と呼びます。
人との関わり方を考えよう
私たちは自分の意志で行動していると思っていても、実は周りの人の意見や社会の「こうあるべき」という考えに、知らず知らずのうちに影響されています。
これは必ずしも悪いことではありませんが、自分の考えと周りの意見のバランスをとることが大切です。
また、古代ギリシャの哲学者「アリストテレス」は、人に何かを伝えるときに大切な3つの要素を教えてくれました。
・ロゴス:論理的で合理的な説明
・エトス:話し手の人間性、信頼性、倫理観
・パトス:相手の感情に訴えかけ共感を得る力
この3つを意識すると、友だちや家族との会話がもっと豊かになります。
組織の中で生きる知恵
学校のクラスや部活動など、私たちは常に何らかの「組織」の中で活動しています。
組織が変化するときには、まず今までのやり方を見直し(解凍)、新しいアイデアを試してみて(混乱)、最後に良い方法を定着させる(再凍結)という段階を踏むと上手くいきやすいのです。
また、組織の中では「みんなと同じ」を求められがちですが、実はいろいろな意見があった方が、より良いアイデアが生まれやすいんです。
特に、普段言いにくいことでも、きちんと伝え合える環境があると、組織全体が強くなっていきます。
社会とのつながりを考える
私たちの暮らす「社会」は、たくさんの人々の考えや行動でできています。
フランスの思想家ルソーは、「一般意志」という考え方を提案しました。
これは、自分だけでなく、みんなにとって良いことは何かを考えることの大切さを教えてくれます。
まとめ
哲学は、私たちの毎日の生活をより豊かにしてくれる「道具箱」のようなものです。
「どうして?」「本当にそうなの?」という問いかけを習慣にし、いろいろな人の考えに耳を傾け、社会全体のことを考える。
そんな「哲学的な考え方」は、あなたが大人になったとき、大きな力となってくれるはずです。