世界の「積読」事情を調べてみた
自己紹介
どうも、10分で読めるビジネス書の要約サービス「flier(フライヤー)」のプロダクトデザイナーをしているつつい(28)と申します。
普段、flierのユーザーさんがより良い読書ライフを送れるように、データ分析やインタビューなどのリサーチをしながら、サービスの体験を設計する仕事をしています。
そんな私が今回お持ちした説はこちら▼▼▼
【検証】 本好きの人、積読してる率100%説
本好きの友人やユーザーさんのお話を聞いていると、あまりにも「積読」の話題があるあるネタとして出てくるので
もはや本好きで積読していない人間などいないのでは?
という説が浮上しました。(自分も例に漏れず積読をします)
本noteは、その答えをザックリ導き出す検証記事になります。
この記事を読んでくださっているみなさんも、きっと積読しているはず!
積読(つんどく)とは
実用日本語表現辞典の定義
改めて積読の定義を辞書で調べてみると、なんというか
「2字熟語に収めちゃっていいの?」と思ってしまうほど、人間の情緒を卵とじにしたようなエモい言葉でした。
さらに、wikipediaによれば、「積読」は明治時代にから存在していたとのこと…だいぶベテランのJapaneseですね
🏴 大手メディアでも取り上げられた「TSUNDOKU」
海外ではイギリスでも、2019年に一度大手メディアBBCで"TSUNDOKU"が取り上げられ話題になっていたようです。
さすがに「アート」の言われようは草ですね🌿
社内の皆さんに聞いてみた
本が好きな人が集まっているフライヤー社内なら、回答が集まりそうだと思い聞いてみました。
なんと、驚異の社内積読率100%(有効回答数17件)
仮説の立証に弾みがつきました。
やはり本好きたるもの積読はするもの…!?
お隣韓国の友人Tに聞いてみた
「積読」が海外の方に通用しなければ説立証ならずなので、お隣韓国の日本語が話せる友人にメッセンジャーで聞いてみました。
🇰🇷 大韓民国 Tくん
結果:韓国のTくん、積読してた
英会話サービスで他国の方にも聞いてみた
今の時代、英会話サービスを使えばすぐインタビューできるので、勇気を振り絞って授業の予約を入れてみました。
新卒で入った会社が外資系で英語やれとのことだったのでレアジョブ使っていましたが、今回の目的は多ヶ国リサーチなのでネイティブの先生が多いDMM英会話を利用しました。
プロフィールの趣味欄に「reading」と書かれている講師を検索し、”Free Conversation”の指定で速攻予約ェ…
用意した質問は3つ
自分の頭で捻り出した、拙い英語でなんとか聞きたいことをまとめて挑みました
🏴 イングランド M先生
まずは大手メディアで取り上げられていた実績のある英国出身のM先生
積読を知ってますか?
→知らない「積読」の概念を理解できますか?
→BBCの記事を見たら理解した
bibliophilia (ビブリオフィリア)
Reading Clutter (リーディングクラッター)
といった、どちらかというと「収集癖」のような文脈で使われる類語を教えてくれたあなたは積読してますか?
→してる笑
結果:イングランドの優しいM先生、概念は知らなかったけど積読してた
🇿🇦 南アフリカ共和国 Pさん
続いてはもっと馴染みのない国を目指して、予約が取れた南アフリカのP先生。
積読を知ってますか?
→知らない「積読」の概念を理解できますか?
→BBCの記事を見たら理解したあなたは積読してますか?
→してない。必ず1冊ずつ大切に読むようにしている。
でも娘がめちゃめちゃ積読してて、順番に読みなさいと怒ってる
結果:南アフリカの真面目なP先生はしてないけど娘が積読してた
なんとか英語でのインタビューを完遂できました…(疲弊)
検証結果
参考情報
①:積読は悪いことじゃない!
グロービス経営大学院の講師であり、flierのアドバイザー兼エバンジェリストの荒木博之氏の著書「自分の頭で考える読書」にて、
以下のように記載されてました。
読書のスペシャリストに積読を肯定してもらえて、なんだか気が楽になりました。
荒木さんの本の内容が気になる方はぜひflierで読んでみてください!
②:どうしても積読を解消したい方へ
社内チャットで、積読解消法を教えてくださりました。よかったらみなさんも参考にしてみてください
編集後記
実務ではもっと定量データを重んじたリサーチをしておりますが、
今回のようにN=1の定性調査を怠らないことで、定量データに対する解釈の精度確度や観点の網羅性が上がることをぜひ感じていただきたいです。(本記事最大の裏メッセージ👁)
また、積読されている方は、誰もがちょっと恥ずかしそうに「積読してるよ」と言ってたことが印象的でした。世界的な自虐あるあるネタなのでしょうか?
積読は国境を越えたとても人間らしい行動であることがわかったので、自分も胸を張って積読ライフをENJOYしたいと思います。
最後までお目通し戴き、ありがとうございました。
SPECIAL THANKS
flierの皆さん、🇰🇷Tくん、🏴P先生、🇿🇦M先生
ご協力ありがとうございました