【読書記録】獣の奏者 外伝 刹那
2023年146冊目。
中短編集です。
「綿毛」はソヨンのお話し。エリンを産んですぐなので10代でしょうか。完結編を読んだ後なのでエリンの幸せを願う姿に泣けてきてしまいました。掟に従って命を落としたソヨンですが、一族を離れるなどの葛藤もあり、ありたい姿を諦めずに探すのエリンの母だなと思いました。
「刹那」は2巻と3巻の間、エリンとイアルが結婚してジェシが生まれた時のお話し。エリンがイアルと結婚するために教導院を辞めさせられても仕方ないと思っていたのは驚きでした。この話はイアル視点なのでエリンがどのように考えていたのかわからないのが残念でした。子どもが苦労するのはわかっていても諦めないというのは身勝手にも思えますが、正しいあり方を志向するエリンの生き方がよく表れていたと思いました。
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