【読書記録】オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei's Last Case
2022年78冊目。
結末に触れますのでご注意ください。
メフィストが会員誌になってリニューアルしたことに伴って連載開始された作品。
タイトルにオメガとあったことから Gシリーズ最終巻の『ωの悲劇』と関連があるのか謎だったのですが、公式サイトの情報としてはシリーズ外の単独作品とのこと。
サブタイトルがとんでもない文言だったことからどんな話になるのか騒然となりました。
結論に触れますが犀川先生は登場すらしないオチということで壮大な肩透かしに。明かされたのが書き下ろしのエピローグだったので連載追ってた人は本を放り投げたんじゃないかな……。
読書会で話題になったのですがこのサブタイトルはエラリー・クイーンの悲劇四部作の四作目『Drury L ane's Last Case』を意識したものだろうとのこと。
Gシリーズは悲劇三部作と予告されているので『ωの悲劇』との関連性は未だ謎ですが、時系列的には本書の方が過去と想定されるのであまり関係はないのかも。
サブタイトルのせいで消化不良感が強いのですが、現在に近い時代のミステリーは久しぶりだったこともあり、単独で見れば面白かったです。