【#映画感想文】映画『水上のフライト』に見る主人公の描き方
今の自分に周りを見渡すだけの余裕があるのだろうか。見渡す余裕がない時ほど、人は他者の助けを必要としている。だが余裕がないことは格好が悪いことだから、人は仮面を被り、余裕のあるふりをする。そのうち自分の演技に自分自身も騙されて、助けなんていらないと思い込む。自分は助けが必要だったのだと気づいた時は大抵の場合、孤立してしまった時だ。その意味で中条あやみ演じる遥は幸せ者である。1人で生きていくことはできないと気づいた時、周りに大勢の人がいて、彼女を支えてくれたのだから。であるからこ