詩編1:主人公哲学
昔々あるところにって語り継がれるような
記録と記憶に残った勇者はある日こう言いました
村人Aはいつだって孤独に勇者を目指したんだ
才能に逃げるよりは自分を信じてあげた方が幸せだろう?
想いは変わっていっても自分という存在は変わらなくて
目の前の幸せを掴むには少し手を伸ばさないといけない
手のひらで受け止めた涙の跡が
花びらを掬うきっかけになればいいな
僕らが見上げる空も踏みしめる地面も同じだとは言うけどさ
僕が見てる青と君が見てる青は同じじゃないかもしれない
悲しみにくれてもいいから忘れないでいて
君は君を愛するんだよ
積もり積もって自分を嫌うように設定されたゲームは
硬くて狭い殻を自分で作ってることに気付いたって
一番困ることは殻の内側の人から見たら全部ルール違反なことかなあ
ほんとは何も変わらないものをみんなで見てるはずなのにね
願いが届かないからこそ美しいなんて言葉で自分を誤魔化して
悔しいなら泣けばいいのに何故君は笑い続けるんだい
強がるだけじゃ強くなれないから
素直な気持ちで着飾っていこうよ
生まれ持ったカードの差なんて言葉はあながち全部は間違ってない
でもどうしようもないなら自分から悩み苦しむ必要もない
村人Aはある日勇者を目指して修行を始めました
勇者として生きたいから
それが幸せだと思うから