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つれづれつづり

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それぞれ、おのおの、つれづれにつづります。
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2019年7月の記事一覧

手をつなぎたい

子供の頃、憧れていた恋愛の形があった。 子供の頃だから恋愛って何だとかなんてちっともわからなかったし、世の中には色んな恋愛の形があることも知らなかったし、その色んな形の中でも少数派に自分が当てはまるなんて思ってもみてなかったから、自分はその恋愛の形に憧れた。 その恋愛の形は、テレビでよく見る老夫婦だった。 軽快なメロディに乗せて若い男女が歌いながら楽しく踊る。それを見ている老夫婦が、影響されてリズムに乗りながらお互いを見つめ合ったり、手を取り合って踊る。 チャーミグリーンと

それらしく

つれづれつづり。 これまでは一読者として楽しく拝読していましたが、ちょっとしたきっかけを頂き 今回から書かせてもらうことになりました。 皆さんのような波乱万丈激動の人生は歩んできていないと思うけれど、 私の等身大のエピソードや考えが誰かにとっての救いになったら嬉しいなと思い、ありのままに書かせてもらいます。 今回の共通テーマは、「恋愛観」。 これを語るにあたって、私自身のことについてまずは振り返ってみようかと思います。 つれづれつづり/016こと私は、100%ゲイです。

LOVE 2019

「プレリュードに乗ってディスコに行って赤プリに泊まって…。」と、令和の時代には些か意味不明なワードをスラスラと並べ立てられるくらい物質文明の子だったもんな…と回顧しながら自分の恋愛観ってなんだろうと考えている。 恋愛ってのは最低限2人の個性が絡み合った結果の産物じゃない? 人によっては、そこには僕も含まれるのだけど、人じゃない物体や物質に恋愛感情を抱く場合もあれどそこはひとまず置いといて。 すなわち、僕という人の個性を定義しないとその先が見えてこないのかなと思った。 僕の

砂地のハゼ

つれづれつづり、シーズン2のお題は恋愛観についてです。今まで言語化することがなかったので、これもまた、自分を振り返る作業になりそうです。ブログを書くのも初めてだったシーズン1はやや緊張気味でしたが、ここからはちょっと気楽に綴っていきます。シーズン1とか2とか勝手に呼んでいますが、いいのかな。いいですよね。 とはいっても、地味な真面目ちゃんなのもあってか、華々しい恋愛遍歴はありません。大海原のマグロやカジキを尻目に、砂地でのんびりしていたハゼみたいなものだったので、浅瀬(稀にう

恋愛観:序 フィクション

 恋愛観を語れるほど恋愛に一過言あるような人間ではないのですが、ないなりの恋愛観だってきっとあるはず……としばらく考えてみたものの、何を書こうか考えているうちに眠くなってくる始末。恋とは。愛とは。観とは。悩みながら恋愛してきたように、悩みながら恋愛観についてつづっていきます。  どうしてこれだけ悩んだかというと、やはり初めて付き合った人のことを書かなければいけないからかもしれません。これは前回のつれづれつづりで「敢えて」「意識的に」誤魔化して書くことを避けた部分です。甘酸っ

交点Yを求めよ

先の平成シリーズでは、平成という一時代の中で起こった出来事などを書き連ねたが、その中で「別の話」としたエピソードや平成以前にも俺なりの恋愛観を語る上で必要なものがちりばめられているので、それらを絡めつつ書いていこうと思う。 初めてのゲイ活・初めての恋人は平成に入ってからだったが、昭和に何もなかったわけでもない。近所の本屋には薔薇族とさぶが陳列されていて、足繁く立ち読みしに行ったり、希に買ったり、一度モーションかけられて怖くなってスルーしたりした(中学生やぞ!)。思えばこの本

心のどこかで

第2回テーマ「恋愛観」について、まず明確な意味って何だ?となったのでGoogle先生に聞いてみたところ、「恋愛とはこういうものだという一般論や、こういう恋愛がしたいという理想論などを意味することが多い」との事。 今自分は特に恋愛をしたいとは思っていなく、今の状況では恋愛の事など語れない気がしたので、まずは自分がどういう人を好きになるのか、その好きな人に対してどう思っているかという部分から書いていこうと思う。 とあるネットの記事で「女性は父親との関係が人生全体に影響を及ぼして

詐欺師の手口、手首を切る女

今回のテーマは『恋愛観』。友人と恋バナ(下ネタ)や理想の男性像(下ネタ)で盛り上がる事はあっても自身の恋愛観を真剣に考えたり語った事はあまりなかったと思う。あまりと言うか無かったと断言しよう。 恋愛に関する話は過去の男達の悪口で終わってしまいそうなので、テーマに沿った文章を書けるように意味を確認すると『恋愛観とは恋愛に関する考えを指す語』とあった。 そのままだった。いや、なんで捻りを期待していたんだろうか。 この恋愛観シリーズ、3回あるので1回目の今回は自分自身の恋愛観を

最低だ……俺って。

 ——恋愛観:恋愛に関する考え方を指す語。恋愛とはこういうものだという一般論や、こういう恋愛がしたいという理想論などを意味することが多い——  自分の恋愛観を考えてみるとき、やはり初めて恋らしきものをした時のことから振り返ってみた方が良いのだろうか。物心ついて、記憶に残っている初恋は小学生時代。思い浮かぶのは担任のS先生と、Mさんという女子のことだろう。  もっとも保育園に通っている頃から、もっぱら一緒に遊ぶのは女子であり、ごっこ遊びや人形遊びが好きな子どもだったと思う。

ゲイの恋愛観 - その1

つれづれつづり、第2回のテーマは「恋愛観」となりました。 恋愛経験の乏しい僕ですが、ゲイにおける恋愛観はノンケのそれとは異なる傾向があるように思うので、つれづれ綴ってみたいと思います。 もちろん恋愛観はセクシャリティ関係なく人それぞれなので、「こういうものだ」と決めつける訳ではなく、あくまで個人の感覚だという点はご了承ください。 前回の「平成」のテーマで半生を振り返ったので詳細はそちらをご覧いただきたいのですが、僕はノンケに初恋して大失恋し、ゲイの世界に上手く馴染めず友達や