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詐欺師の手口、手首を切る女

今回のテーマは『恋愛観』。友人と恋バナ(下ネタ)や理想の男性像(下ネタ)で盛り上がる事はあっても自身の恋愛観を真剣に考えたり語った事はあまりなかったと思う。あまりと言うか無かったと断言しよう。

恋愛に関する話は過去の男達の悪口で終わってしまいそうなので、テーマに沿った文章を書けるように意味を確認すると『恋愛観とは恋愛に関する考えを指す語』とあった。
そのままだった。いや、なんで捻りを期待していたんだろうか。

この恋愛観シリーズ、3回あるので1回目の今回は自分自身の恋愛観を分析するために過去の恋愛を振り返ってみる事にした。
過去の男達への忌々しい記憶が蘇る。

20代後半、素敵な人が現れた。
彼(仮にAとしよう)は私の事を好きだとモーレツにアピールしてきた。Aは私の仕草や考え方など細かい部分をよく見いて、こう言う所が好きだと事ある毎に言ってくれた。そう、呼吸や瞬きをするだけでいちいち褒めてくれ好きだと言ってくれたのだ。ちょろいもんだ。
またAはA自身の弱みを見せ、それを埋められるのは私だと言ってくれた。詐欺師の手口である。

Aは優しいが色々な事にルーズだった。
とりあえず三大ドタキャンをあげると
・クリスマス当日のドタキャン
・バレンタインデー当日のドタキャン
・私の誕生日祝いのドタキャン

毎回Aは平謝りで私が居ないと俺はダメなんだと涙ながらに訴えた。これはもう完全に詐欺師の手口である。
でも自分のもとへ戻って来てくれた事が嬉しかった。どんなに待たされても平気だと思った。DV被害者のメンタリティ。
Aに私以外の彼氏が居た事が分かり、どちらかと言うと私が2番目だと判明した時も最終的には許せたし、そう言うのもありかと思った。もうmisonoである。ちょろいのは私の方だった。

その後出会うBもCも似たようなタイプの人だった。こういう人間に見い出されてしまうのか、私がこういう人間を造り出してしまうのかは謎だが、昔の私には『私を必要としてくれるダメ男』が常に側にいた。

だが今思うともしかしたらAの事は好きでは無かったような気がする。 振り回され悲しみに打ちひしがれる事にある種の快感を覚えたのだ。浅く切った手首の傷跡を見せびらかし注目を集めるブスがそこにいた(実際は切ってない)。

ここまで書いたが自分の恋愛観が見つからない。誰かに必要とされたかっただけなのかも知れない。

つづく

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