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教育者(親・教員)としてのセンスって??


いい人だけどセンスがない先生

教員時代に気の合う同僚と
「いい教員の条件」
みたいな話をする度に
「結局,センスだよね」という話になることがよくあった。

センスのない教員は年々増えていて(個人調べ),事務作業とかパソコンスキルとかめっちゃあるのに,全然生徒と上手く関われないとか,大人の目から見るとスマートに授業してるのに生徒には全く響いてない,とかそんな人が結構多かった。

もしかすると学校ではなくて一般企業で働いている分には「仕事できる人」なのかもしれないけど,対生徒となると全くセンスがない。

いや,子ども相手にセンスのない人は大人に対してもセンスがないのか?
その辺は厳密に比較できないのでなんとも言えないけど。

じゃぁそのセンスってなんなんだ
と思っていたら
ちょうど聴いている土井善晴さんのポッドキャストで「センスとは」という話題が出ていた。

リスナーさんから「人と人との触れ合いにおいてもセンスのある人とない人がいる。センスのある人にはどれだけ努力しても叶わないのか」
という質問に
「センスにはオリジナリティがある」
「相手から言われたことをそのまま間に受けず自分ならどうするか,と考えることがセンスを磨くということなんじゃないか」
と土井先生とクリス智子さんが答えていた。

物事や人は常に変化するし,それに合わせて自分の考え方ややり方も変化させようとすること。
だからセンスがある人には「こだわり」がない。

センスは身体能力である

そしてすごく納得したのは
センス(=感性)は身体能力であるということ。頭の中で考えて,というよりも変化に瞬時(反射的に)に気が付く力。

身体能力!!
なるほどねー。

だから教員の仕事って
人にうまく教えられないのか。

「いい先生になるための極意は?」
みたいなことをサラッと聞いてくる実習生とか初任の先生も過去に沢山いたけど
全然言語化できなかった。

というか,
言語化しちゃうと厳密には意味が変わってきちゃうんじゃないか,という感じがあって
「うーん,申し訳ないけど,今それを説明することはできないな。やっていく中で掴んでいくものじゃないかな…」

としか言えなかった。
というか,その質問すら
「センスない!!」
って感じだった。

マニュアルも取扱説明書も作れない教育という仕事

これは教員の仕事だけでなく
親の仕事にも全く同じことが当てはまると思う。

私自身,親になってみて初めて
「こんな大事なこと,親になる前に早く教えておいてよ〜!!」
と何度も思ったけど,
たしかに,こりゃ誰も教えられないわけだ。

厳密に言えば,今この瞬間の子どもと1秒前の子どもは「別モノ」。
幼児を育てているとその辺りの感覚は分かりやすい。

朝通用した我が子への「作戦」が夜の我が子にも通用する保証は全くない…
毎回毎回気持ち新たに作戦を練り直す。
だからものすごく疲れる(笑)

そしてそんな疲れ切ったママたちは,我が子への対応マニュアルみたいなものを必死にネットやらSNSで漁ることになる。
あな悲しや。

結論

教育(子育て)っていうのはめちゃくちゃ疲れる仕事。
でもセンスを磨いていくと
「ありとあらゆる変化を面白がれる人になる」
と土井先生は言っていた。

目の前の子どもの変化(成長)に気づいてその変化を面白がれること

これが教育者(親・教員)としてのセンスなんだろう。

そして
センスは身体感覚なので
無意識の領域ではあるものの,日々「意識的」に鍛えていけば必ず能力そのものも高めていくことはできる。
鍛えるというのは変化に気づこうと意識すること。筋トレみたいな感じかな。

昨日息子(4)が保育園から帰宅するなり,速攻でテレビをつけて大相撲中継を観始めた。
そして取り組み中の力士に
「おおのさと,がんばれー!!」と熱烈なエールを送りはじめた。

名前を見ないことには誰が誰かも分からない私は,
姿を観ただけで「大の里」だと分かる息子に驚いた。
これが「気づく力」か!すげー!



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