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愛情の伝え方にもいろいろある
ある月曜日。
息子,久しぶりの「登園しぶり」。
玄関で30分以上ねばりました。
靴を履く段階になって
「ママ,抱っこ」
「頭とお腹が痛い」
「保育園なんてなくなっちゃえばいいのに」
「今日はやっぱり行けない」
玄関先でしばらく息子を抱っこしながら
気持ちを聞いたり,いつもより少し早めに迎えに行くことなどを提案。
帰宅後は○○(息子の好きなこと)をして一緒に遊ぼうと声をかけてみるも,一向に前向きにならない。
そして気づけば40分近くが経過。
どうしようかと悩んでいた私に息子が,
「ママ,今日だけお休みさせて。明日からは頑張って行くから」
と提案してきました。
基本在宅で働いている私は、アポも外出の用事も入っていない日だったので,休ませることに。
息子がこんな風に休みたいと言い出す時は、
大抵「充電が切れた」とき。
この日も、パソコンに向かって仕事をしている私の横で1人でレゴをしながら,時々甘えに来て
「ママ,ちょっとごめんだけど,抱っこしてもらえない?」
と頼みにきたりします。
(「ごめんだけど」という表現が友達同士で流行っているのか、よく使う息子。この稚拙な言い方が可愛らしくて気に入っています。笑)
息子にとっては、母の愛情を感じるのに最も分かりやすい方法が抱っこやハグなどのスキンシップのようで、
こんな風に「リクエスト」されると、私の愛情が上手く伝わっていなかったかなぁ…などと自分の関わり方を振り返る機会にもなります。
私はどちらかというと、スキンシップで愛情を示すのがそんなに得意な方ではありません。
ベタベタしたりずっとくっついている、ということも短い間ならいいのですが、それによって自分の自由がなくなったような感覚になると、途端に不快感に変わります。
もっと言えば、息子が新生児の頃に母乳を与える行為さえまったく幸福感を感じられなかったタイプでした。
痛みとか、身体の不快感の方が先にきてしまい世間でいう「母親にとって授乳という行為は幸福の象徴」みたいな感覚がまるでわかりませんでした。
結局、仕事に復帰する関係もあって、母乳は3週間程度で生産終了しました。笑
心と脳のトリセツであるNLP(神経言語プログラミング)的にいうと、
人は小さい時ほど「身体感覚」が優位にあるので、他者の愛情を「身体で感じようと」します。
それに比べて、言語感覚優位な私は「言葉で愛をささやきたい」タイプ。笑
だから日常的に意識しないと、息子への愛情表現が
言葉>スキンシップ
になりがちです。
とはいえ、意識したところで得意でないことには変わらないので、一回あたりのスキンシップ時間を短く細切れにやるようにして、息子の充電を満たすようにしています。
最近は少しずつ聴覚優位の特性が出てきた息子。愛を囁くときにも言葉の内容ではなく、言い方のニュアンスや声のトーンに気を配るようにしています。
子どもに対して沢山愛を伝えているはずなのに
ちっとも伝わってないなぁ、と思うときは、
「伝え方」の工夫をしてみると良いかもしれません。
ちなみにこの「伝え方」のクセは、自分の親から受け継がれることが多いので、スキンシップ苦手な母に育てられると、やっぱりその子もベタベタするのは苦手!と感じるようになることが多いです。
言葉やスキンシップ…
愛の伝え方は色々ありますが、
時々自分の当たり前を疑ってみたり、相手のことをよくよく観察してみると、もっと「伝わる」方法が見えてくるかもしれません。
ちなみに
お金も愛情表現のひとつです。
お金と愛を同じ土俵で語ることに不快感を覚える人もいるかもしれませんが、
その感覚も、「お金は汚いもの」として捉えている無意識の思い込みからくるもの。
子どもがだんだん成長してくると、
スキンシップではなく「お金ちょーだい!」と言って甘えてくることがあります。
そんなときに
「自分は財布代わりか」とか、ただお金を出すだけの存在になったのか、と落ち込んでしまう親御さんも多いのですが、子どもにしてみると「お金とは苦労して手に入れるもの」とか「お金は簡単に手に入らない」という思い込みが全くない状態なので、
親から貰えるお金=
自分の欲求を満たすもの=愛❤️
と考えていることがほとんどです。
だからといって無理してお金を子どもにあげなさい、なんていうつもりは毛頭ありません。
ただ、子どもにお金をあげることにものすごく抵抗を感じる方は、実はこれもひとつの愛情表現だ、と捉えてみてもいいんですよ、ということをお伝えしておきます。
先日久しぶりに帰った実家で、
今までほとんど口も聞いてなかった父が、スッと私に現金の入った封筒を差し出して
「これで◯◯(息子)と美味いもんでも食べろ」と言ってくれました。
なんというか、しみじみと親の愛を感じました。
さてさて、登園しぶりの息子は
母が苦手なスキンシップを頑張った甲斐もあり(笑)、翌日からまた頑張って登園しはじめました。
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