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ぬか床瞑想日記vol.4〜身体がここにあること〜

僕は右手でぬかをまわします。左手を使うこともあるけれど、右手の方がなんとなく気持ちが入るような気がして。

最近は、「ぬかをまわしてる時って瞑想する時の感覚に近いのかな?」と感じることが増えてきて、ぬかの蓋をあける時に少し意識してます(記事のタイトルも瞑想に変更)

まわす時には、まずぬかを触って一口食べてみることが多いです(その時の味によってまわし方とか野菜を漬けるかどうかを判断する)が、その時の感覚は毎回違っていて。冷たい時もあれば、温かい時もあり、ダマになってる部分が多い時には「コサッ」とほぐしがいのある感じもある。昨日はこうだったのに、こんなに変化しとるんや!と驚くこともたまにあります。

こういう変化から、生きてるんやな〜と実感するわけですが、それはまわしにいく自分も同じこと。体温や感情、身体のだるさや息遣いなど、その時のコンディションは毎回違っていて、ぬかに触れることで逆に感じとれるようになってきました。

蓋を開ける時、毎回「おはよう〜」って言ってるんですけど、それは同時に自分に対しても「おはよう〜」って声かけしてるみたい。今日はどんな気分でどんなコンディションなの?って、ぬかに聞かれてるんですね。ぬかから自分の居場所を教えてもらってるんですね。

これはあくまで対話なので、目の前のぬかに向き合えていない時は対話できません。頭の中で、「あれやらなきゃ、これやらなきゃ」とか別のことを考えながらだと、ぬかからの声は聞こえないわけですね。目の前に人がいるのに、ひとり頭の中で考え事してたら目の前の人を置いてけぼりにしちゃうようなものです。まずは身体がここにあってはじめて、目の前に向き合える。ぬかから対人関係、社会のことを教えてもらってるんですね。

以前より朝起きたら呼吸ワークをやっているのも、ぬかと向き合うためにひと役かっているのかもしれません。今日もぬかの声を聞きたいかい?って。明日はどんな対話ができるんだろ。楽しみにおやすみなさい。

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