暇と退屈の倫理学
今日も何も出来ず過ごす私。
うつ病になったばかりの時に買った本「暇と退屈の倫理学」國分功一郎さんの本です。
國分功一郎さんの本を読んでみたいと思いながら幾年も経ち、ようやく手にした本です。うつ病なので読むのが遅くなってしまったのですが#読書感想文というハッシュタグを付けているので、感想文を書かいてみます。うまく書けるかな。
まず、哲学書では無いのでとても読みやすかったです。様々な哲学者の例や仮説を交えながら人間の感じる「暇」と「退屈」を解析していく本…でしょうか。私的にとても共感したのは資本主義によって物質的に豊かになった一方で、資本主義は消費社会をもたらし、消費する事で「暇」を搾取されている。これは本当にそうだと思います。
近頃の事で言うならば「サウナ」もその一つかと私は思いました。健康に良い、ロハスを意識した様なそれでいて都会に居てもすぐに体感出来る。
けれど実情は大型施設を大量に作り、電気やガスを大量に消費する。そしてそんな大型施設には飲食店もあり、大量生産大量消費を目的とした食べ物、飲み物をまた当たり前の様に「消費」する。整う為に何回かサウナに出入りし、気付けば2、3時間はあっという間でしょう。
若者がこぞって集まり、同じものを消費する。
コスメも、インスタグラムも、noteもそうかもしれません。私たちは日々何を消費して「暇」や「退屈」から逃れているのだろう。
そしてうつ病になり「何も出来ない」状態になった私は「暇」や「退屈」と向き合いざるを得なかった。気力がなく「何も出来ない」。天井すら見れず、布団の中で泣くことしか出来ない。薬をのんで眠ることで時間を「消費」する。
「暇」も「退屈」も悪では無いのに何かしないと焦燥感に駆られる。その何かは資本主義から供給され続けている物質や情報なのでは?と、私は思っています。#読書感想文
こんな感じで良いのかな?
ちなみに私が暇や退屈を感じない時間は、愛犬とのお散歩、絵を描くこと、写真を撮ること、親しい関係の人との会話や食事と言ったところです。
https://www.shinchosha.co.jp/book/103541/
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