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農業で新しい暮らしを創る|ゼロから始める新規就農

海と山が近くにあり、穏やかな時間が流れる香川県さぬき市。そんな場所で新規就農を目指しているわたしたちですが、もともとさぬき市での就農を考えていたわけではなかったのです。

わたしの出身は香川ですが、実家からさぬき市まで車で約2時間ほど離れているので、友だちや顔見知りの人さえいない地域でした。

縁もゆかりもなく、知り合いもいない地域で就農しようと考えたのは、いま農業研修を受けている農家さんとの出会いがあったからです。

農地・機械・経験・知識ほぼゼロの状態から新規就農を目指すわたしたちが、これまでどのような道のりを歩んできたのか、noteに綴っていきたいと思います。

これまでのnoteはこちらからお読みいただけます。

SNSで見つけた有機農家さんのもとへ

香川で農業をしたいと決めたものの、どのエリアを拠点にするかは何も決めずに、ふんわりした状態からスタート。

まずは、香川の有機農家さんのもとで研修を受けるのが就農への近道だと思い、SNSやインターネットで検索することから始めました。

そのなかで、さぬき市で有機農業をしている「TAGATAME(タガタメ)」のアカウントを発見します。

  • 農薬、化学肥料、除草剤、家畜フン堆肥不使用

  • 年間約200種類の野菜、ハーブ、エディブルフラワーを栽培

  • 農業研修生を募集

  • 「自分よりも周りのみんなの幸せのために行動しよう」がコンセプト

自然にも体にも心にも優しい野菜を作りたいという想いがあったため、TAGATAMEの栽培方法やコンセプトに共感し、連絡を取ってさぬき市小田へと向かいました。

TAGATAMEのコンセプトや取り組み、有機農業のこと、農家の高齢化が進んでいること、今後のビジョンなど、農業の基礎的な知識もなかったわたしたちに、親身になって話を聞いてくれたり、包み隠さず本音で向き合ってくれたり、その姿勢がとても素敵だなと。

  • 農業を若者が憧れる職業にしたい

  • さぬき市小田をオーガニックのまちにしたい

  • 有機農業の魅力を伝えたい

農家さんはこんな想いで日々野菜と向き合い仕事をしてるのだと思うと、農家ってかっこいいなと思いました。

帰り際にいただいた野菜たちはどれも新鮮で野菜本来の優しい味わいがして、有機野菜を作ってみたいという気持ちが増していきます。

野菜の栽培技術だけではなく、農業を経営するうえでの考え方、生き方も学べると思い、「研修を受けるならここしかない」と直感で感じました。

新規就農に向けて一歩を踏み出す

そこから農業体験に伺い、収穫やトラクターの運転、定植、除草などの畑仕事を体験。初めて耳にする農業用語ばかりで、農業の奥深さを改めて知ります。

そして、今後の研修に向けて話を進めていくことになったのです。

農業をするうえでのコンセプトや目標・目的を深掘りして、自分たちが目指す農業をイメージすることが大切。農園名を決めてSNSで発信したり、日々の日誌も書いたりした方がいいよとアドバイスをいただきました。

わたしたちが想像していた以上のスピード感で話が進み、数日後には役所と普及センターの担当者と面談をすることになり、新規就農に向けて動き始めました。

仕事を辞めて農業という生き方を歩む

当時わたしたち夫婦は別の仕事をしていましたが、TAGATAMEに初めて話を聞きに行った翌月には、2人とも仕事を辞めることが決まっていたのです。

今思えば、行き当たりばったり感は強かったし、休日に畑で研修を受けて少しずつ慣れてから仕事を辞める決断をしても良かったのですが、潔く決断しないと前に進めなかったのかもしれない……とも思うのです。

新しく農業を始めるのに必要な自己資金は約500万円〜600万円と言われています。夫婦合わせて150万くらいの貯金しかなかったものの、農業という生き方を選びました。

わたしたちが目指すのは、仕事と生活を切り離すのではなく、暮らしの軸に農業を取り入れて、自分たちの手で暮らしを創りあげること。そんな生き方をすべく、TAGATAMEでの研修の日々がスタートしました。

日々の様子はInstagramで発信しています!もし興味を持っていただけたら、いいねやフォローしてもらえると嬉しいです!

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