【介護用品が必要なほどではないけれど、あると便利なグッズ〜ユースキン シソラのローション〜】
【介護用品が必要なほどではないけれど、あると便利なグッズ〜yuskin sisoraローション〜】
数年前までは、さほど父の入浴に気を使わなかったので、父の裸を見ることはなく、父の肌を気にかけることはありませんでした。
寒さの厳しい冬に、たま〜に、足のすねに、自分でハンドクリームを塗っている姿を見かけたましたが、
スネにハンドクリームなんか塗ってるわ💧と、横目でチラ見する程度でした。
痒み止め入りのローションを買ってきて渡してあげてみたこともありましたが、馴染まないのか、結局、数回使ったのち、そのまま放置されました。
その後、暖かいかなと思って、ユニクロのウルトラ極暖のアンダータイツをはかせてみたことがありました。
ところが、暖かい一方で、より乾燥してしまうらしく、脱いだ時に黒いアンダータイツの裏側に、スネからボロボロとはがれた細かい皮がたくさんついていて、こりゃダメだ💧と、履かせるのをやめたこともあります。
それでも、それ以上には意識しなかったのです。
私が、初めてまともに、おや?と思ったのが、前回【干し柿の腕】で投稿した、点滴の腕を見た時でした。
父の腕は、白くひび割れたようになって、私が思っていた以上に乾燥していました。
足のスネがかさつくのは想像できましたが、腕まで乾燥しているとは思わなかったのです。
それ以降、なんとなく父の肌を意識するようになりました。
ある日、かかりつけ医で父が聴診器を当ててもらっている時、ふと背中を見ると、背中もカサついてシワが白くなっているではありませんか。
診察にはいつも付き添って、ずっと見ていたのに、意識しないって、何も見えていないんですよね。全く気づきませんでした。
どおりで、たまに父が棒を突っ込んで、背中をカキカキしていたわけです。
別の日には、今度はお腹側に聴診器をあててもらっている時に、腹部も白くカサついているのに気がつきます。
油っぽそうな背中や、暖かそうなお腹は、そこまで乾燥しないだろうという私の思い込みから、全く意識しなかったのです。
また、ローションか何か、買ってこないとなぁ。でも、また自分では塗らんだろうなぁ…
などと思っているうちに、父の症状が変化したり、認知症が進んだりして、これまで以上に、入浴を見守る必要がでてきました。
そんな矢先です。まさにgood timing!で新たに発売されたのが、ユースキンのシソラシリーズでした。
実は、わが家の家業は薬屋だったため、ユースキンの黄色いハンドクリームは、幼い頃からかかしたことがありません。
かつて、信州の冬は今よりもずーっと寒く、銭湯帰りに赤ん坊だった私のほっぺがひびきれないように、頬にユースキンを塗っていたのだと、亡母がよく話してくれました。
ユースキンシリーズなら馴染みを持ってくれるかな?そう、思いました。
結局、その後、父が嫌がらなかったので、入浴後の脱衣所に私も同席するようになり、今は、私が全身に塗ってあげています。
父がタオルで全身を拭き終わったところで、
まずは両足。
次に背中。
以前は腰あたりだけでしたが、最近は肩からお尻まで塗っています。
そのあと両腕。
最後にお腹に塗って、終了です^ ^
「これを塗るようになってから、痒くなくなった」とご機嫌で塗られてくれる日もあれば、
「毎日なんか、塗らなくったっていいんだ!」とか「そんなのいらないんだよ」と、不機嫌な日もありますが、
「お父さんは、おじいさんなの!」
と言って、容赦なく塗り進めています。ポンプタイプのおかげで、素早くぬることができて、本当に助かっています。
塗った時はベタつくのですが、ローションだけだと、翌日は意外とサラッとするため、
寒さの厳しい時期だけは、腕とスネだけ、ローションの上に、薄くシソラクリームも塗り重ねています。
認知症のケアメソッドの一つに、「ユマニチュード」というのがあり、その中で"触れる"ことが良いとされています。
昔から、父と私の間にはスキンシップはなく、いくら良いことでも、日常的にはやれそうにありませんでした。
今は、毎日、全身にクリームを塗ってあげることで、スキンシップにもなっているんだろうなと思っています。
難点を言えば、ほぼ全身に塗るため、あっという間にポンプが空になることです😅
少し安く売られている時に、詰め替え用を大量買いしてストックしています。
全身に塗るローションなら、別にユースキンでなくていいと思いますし、ワセリンなども一般的かもしれません。
介護職や看護職の人にとっては、ごく当たり前の知識だと思いますが、私は意識できなかった、というお話でした^ ^
なおユースキンの黄色いハンドクリームは、今日も、私の荒れた手やかかとを潤してくれています😊
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