畑の記録 根菜の収穫
こんにちは、TSUMUGIのあいです!
秋が深まってきた11月、Green Basketのかいさんと運営している小田原の畑では、9月に種まきをした根菜が成長。収穫の時期を迎えています。
畑の様子
野菜が大きく成長しています。根菜は比較的手をかけなくても、大きく成長してくれるとのことです。
土からのぞいている紫色の野菜はかぶ。
かぶの色はアントシアニンによるもので、日に当たると色が出るそうです。
野菜の収穫
日野菜かぶ
かぶなのに細長くてびっくり。
細長く折れやすいので、根元を持って土を揺すりながら、根の向きに合わせて引っ張るのが収穫のポイントです。
根っこはまっすぐ生えているとは限らないので、引っ張っているときの感覚で向きを調整しながら抜いていきます。
今年は根菜にとって良い天候だったそうで、なんと本来の倍以上のサイズにまで成長しました。
かぶと紅芯大根
丸い形をしているこの二つは、少し引っ張っただけで簡単に抜けていきます。
下の部分に細く伸びている根っこをヒゲ根といいます。
ヒゲ根は栄養分の多い方に伸びていきます。TSUMUGIの畑のように無肥料で育てたものは、縦に伸びているものが多いそうです。
一方、スーパーなどで売っている大根は、人工的にまいた肥料の方向にヒゲ根が伸びていきます。そのため、ヒゲ根が縦にまっすぐ生えているものは少ないそうです。
にんじん
去年は種を深くまきすぎてしまい、うまく育たなかったにんじん。
今年は去年の反省をもとに種まきをした結果、立派に育ちました。
にんじんはオレンジの部分が土に隠れて見えないので、地面に出ている葉っぱの茂り具合を頼りに大きく育っているものを探します。
根元の土を少し掘りながら、太く成長しているものを収穫しました。
同じ畑でも、間引きができている部分や、土が良い部分ほどにんじんの成長が良く、太く育っていました。
食べられる分だけ持ち帰り、残りは土に還す
収穫した野菜は、今回参加したメンバーと、その近所に住むメンバーを中心に、皆で分け合います。
ご近所さんの分も合わせて食べきれる分だけ持ち帰るのですが、たくさん採れたので、一人分だけでもずっしりと重いです。
荷物を減らすため、かぶの葉っぱはカットしました。カットした葉っぱは畑に残しておくことで、土に還り、次に野菜を育てるときの大切な養分になります。
育ちすぎて味がよくない野菜も、畑に残します。全部収穫してしまうと、土の栄養分を奪いすぎてしまうことになるからです。もったいない気がしますが、トラクターを使って土に還します。
小さな種から野菜が取れるまでに成長するには、エネルギーが必要です。
土に還った野菜や、雨水に含まれるミネラルも土のエネルギー補給になりますが、野菜を収穫しているとそれだけ土から栄養が奪われてしまいます。
TSUMUGIの畑は無肥料で野菜を育てているので、肥料を入れないぶん、土の養分が戻るまでの時間が長くかかってしまいます。かいさんの別の畑では、土に不足している栄養を補給するため、貝殻など自然由来の肥料をまくこともあるそうです。
持ち帰って食べきれなかった野菜はゴミになってしまいますが、畑に残した野菜は土の栄養分として畑の中で循環していきます。
必要なものを使い切れるだけ持ち、使い切れないものはそれを必要とする別の場所で循環させていく。
そんな消費の在り方を、畑が教えてくれている気がしました。
根菜、大豊作です
今回の収穫では、畑に行く前には想像もつかなかったような量の野菜を持ち帰ることができました。
さらに嬉しいことに、野菜はまだまだ畑に残っています。
TSUMUGIでは、12月にかけて計4回、収穫作業を予定しています。
メンバーそれぞれのお家では、旬の根菜を使ったレシピのレパートリーも増えそうです!
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