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犯罪学の視点から語る『デッドマン・ウォーキング』|犯罪学 教授が解説
立正大学教授 丸山泰弘(犯罪学・刑事政策)が、ニュースでは聞けない犯罪学、刑事政策の話について、分かりやすく解説します。
死刑について考えるならこの1本。スーザン・サランドがアカデミー賞を受賞した『デッドマン・ウォーキング』を犯罪学・刑事政策の観点からネタばれ全開で語ります。日本とアメリカの死刑の違いは?
スタッフからひとこと
番組をスタートして初めての年末に配信した回です。年末は死刑が執行されることが多く、私たちは、執行がないことを祈って過ごしています。1年間、番組を聴いてくださった方々と死刑について考える時間を持ちたくて、辛くなるのはわかっていたけれども、この映画を選びました。映画で死刑を考えるならまず真っ先にこの作品だからです。
大きな事件を扱った映画や舞台などでは、実は冤罪だとか、国家権力と戦って無罪を勝ち取るぞというような、「犯人」とされた人とともに闘わねば!と思うものが多いです。しかし、この映画はショーン・ペン演じるマシューに心寄せる事情はあまり描かれず、むしろ、憎たらしいと思う場面が多々出てきます。「この人は死刑やむなしじゃない?」と思った後で、実際に目の前で死刑執行が進んでいくとき、自分はどこまで「死刑」を実態のあるものとして考えていたのかと、葛藤が生まれます。当たり前のことですが、「死刑」って、生きている人を殺すことなんですよね。
実際の手続きや、執行日前に家族と面会しているところ等、アメリカと日本の死刑制度の違いも見どころです。 (み)
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作品概要
『デッドマン・ウォーキング』(原題:Dead Man Walking)
原作: シスター・ヘレン・プレイジョーン
監督:ティム・ロビンス
出演:ショーン・ペン、スーザン・サランド
1995年/アメリカ/カラー
ツミナハナシを話すヒトたち
丸山泰弘:立正大学法学部 教授
南口芙美:合同会社黒子サポート 代表
山口裕貴:フリーランス(パラリーガルなど)
※3人とも、一般社団法人 刑事司法未来 理事
でてきた用語・人物
スーパーデュープロセス(Super Due Process:超適正手続)
恩赦
もっと知りたい
犯罪学の視点から映画を語る
犯罪学・刑事政策の観点から映画を語りつくすシリーズ。ネタバレ全開なので見てから聞いてもらう方がおすすめです。
死刑について
日本の死刑制度については以下から。
スーパーデュープロセスについて
死刑で起こる3つの「冤罪」を防ぐために、アメリカで実施されている超適正手続(スーパーデュープロセス)について解説しています。
※(#24、2024年12月13日配信)
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「丸ちゃん教授のツミナハナシ-市民のための犯罪学-」
・一般社団法人刑事司法未来
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