中学1年の定期試験で人生が決まるという絶望の物語
あいつ今何してる?
最近、小学校中学校時代の友人達に15年ぶりに会った。
皆の容姿の変化。
近況報告。
学生時代の思い出。
お互いに持っている話題が出尽くした後は、テレビ朝日の人気番組よろしく、その場にいない他の同級生の進路について語り合った。
大学進学を機に地元を離れてしまった僕は、その辺の情報に弱かったが、幸いずっと地元に暮らしている友人のおかげで話は弾んだ。
また、友人が知らない人についてはFacebookやInstagramで名前を検索する。そうすれば意外と情報は出てきた。
30歳に近くなれば結婚しているやつも多いし、様々な人が変わっていた。
勝ち組とそれ以外
共通しているのは、もうみんなすっかり学生じゃないということだ。
社会人であることの不自由さを嘆く年齢でもなくなった。
青臭さは失われ、金を稼ぐ現実と向き合っている。
だからこそ見えてきた。
経済的な意味において、勝ち組と勝ち組以外が完全に別れていた。
その分かれ道はどこなのだろう。
中学1年生の定期試験なんじゃないか、と思う。
自分の人生を振り返ってみて、これって肌感覚で正しい、と思う。
これに対して、生まれたときから差がある。という反論もある。
それは否定しない。家庭によって経済資本や親の学歴が異なり、この人生に大きく影響があるのは既に証明されている。
ただそれは家庭内部のことであり、外部から観察しにくい。
また、他にも本人の資質が勉強に向いているか否かというところが分からない。
実際、僕の周りは、親が医者で、小学校から高額な塾に行かせたが、公立中学校の下の上という成績の奴を何人も知っている。
結局、中学1年生の定期試験で人生が決まる
さて、僕の学校は一学年大体230人くらいだった。
全体の10番以内、上位5%だったやつが、その後の人生でも成功をおさめているという感覚だ。
10番以内のやつの進路を知ってる限り挙げると、国立医大現役合格で医者や、駅弁薬学部から編入試験活用して医大に行って医者。
東工大行ってAmazon、九州大学行って東証一部上場のメーカー行った。
ざっとこんなもんだ。
ちなみにAmazon行った子の親は大学教授で、医者になったやつは、また親が医者でした。
そして、公立中学校ではなく、全国トップクラスの私立中学校に進学した友人(全員親が医者だった)は、きっちり医者になっていた。
みなさんも中学で上位5%のやつがどのような人生を送っているか思い浮かべてみてほしいです。
成功者の割合がかなり多いのではないか、と思います。
なぜ中学1年生のという年齢を選んたのには理由があります。
その理由は
①中学1年生の成績は固定化する
②私立と公立の差異が発生する
が挙げられます。一つずつ説明していきたいと思います。
①中学1年生の成績はその後の成績に大きく影
響を与える。
中学1年生の成績で高得点を取る人は、その後の成績も変わらず高得点のようです。
以下、とある塾サイトのコラムの引用になります。
平均点は多少の波はありますが、2年生、3年生では、1年生の学年末テストからは大きく変わりません。だから1年生の1学期の中間テストがある程度の基準となり、3年後の成績まで予測できてしまうのです。
『中学1年生の1学期で3年間の成績が予測できる』
https://miraimirai.jp/blog/%E4%B8%AD%E5%AD%A61%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%81%AE1%E5%AD%A6%E6%9C%9F%E3%81%A73%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AE%E6%88%90%E7%B8%BE%E3%81%8C%E4%BA%88%E6%B8%AC%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B/
勉強できてるやつはずっとできて、できないやつはできないまんま。
もちろん逆転の可能性はあるにはあるが、多くのものはそれを成し遂げる事ができない。
②私立と公立の差異が発生する
先述した①の理由は公立学校の、つまり学内の問題でした。
しかし、学校間の問題も当然発生します。
例えば、公立と私立。
公立中学か私立中学か。
その選択はかなりその後の進路に大きな影響を与えます。
仮に、私立中学偏差値で大体63程度のとこ入学し、学内順位で半分程度の成績をキープできれば、大学受験の際に、MARCH、関関同立及び地方国立なら受かる。
つまり、上位の私立中学に入ってしまえば、周りの勉強方法に合わせる、つまり特別な努力をしなくてもそこそこの大学に行けてしまう。
また、有名大学付属の私立中学ならば、内部人学ができ、簡単に学歴を手に入れられる。
中学1年生で生まれた差は、その段階では小さい。
しかし、ここで生み出された差は、ゆっくりと拡大しその後の人生の方向を決定づける。
3年後に高校受験で学生の全員が初めての『選別』を経験する。
人生初の『選別』の3年後、すくにまた、再び大学、専門学校及び就職で、『選別』が開始される。
年を経るにつれ顕在化する格差。
その差は悲しいことに30を過ぎる頃にはあまりに大きくなってしまう。
この残酷な『選別』は既に中学1年から始まっている。
この問題はどうすれば避けられるか
経済及び文化資本の高い、大都市圏の家庭に生まれれば、問題に直面しなくてもすみます。
そうすれば、子供は割と特別な努力をしなくても、勝ち組になることができます。
松岡亮二の『教育格差一階層・地域・学歴』によれば、
○親が大卒か
○経済的に裕福か
○親がよく本を読むか
○大都市圏に住んでいるか
以上の4点を満たすかどうかは、子供の成績に直結します。
田舎で、高卒の両親で、貧乏で、テレビばかり見る家庭から生まれてしまえば、不利な人生を送ることになるのです。
しかし、子供は親を選べません。
なのでこれは選択肢としては難しいと思います。
子供に社会の厳しさを教えればよいのだろうか?
ただ、中学1年生にこの現実の残酷さを認識させることは極めて難しいと思います。
田舎で、高卒の両親で、貧乏で、テレビばかり見る家庭で生まれれば、いくら社会の現実を教えても、心に響かないと思います。
今まで語ってきた諸問題は金を稼ぐことになってからこそ見えてくる問題なのです。
例えば、所得の低い家庭に対して、塾の補助を出したり、というのが無難な解決策だと思います。
ただ、先述したような家庭というのは時間や欲望の管理方法を教えられていないため、必ず有効とも言い切れない。
わずかながらの希望を語りたい
友人の話
友人は、3回の転職を経て、現在は、富士フイルム(もしくは子会社の系列?)に入社した。そこで、MRをやっているらしい。
エリア職だが、全国転勤有りへとお誘いもあるらしい。
給料が全然違うのでかなり悩んでいたが、
まあ、家を買ってしまったし、このままエリア職をずっと希望するのだろう
彼は高専を中退している。理由は素行不良だ笑
そんな彼は初めの就職に苦労したようで、初めに得た仕事は、置き薬の飛び込み営業だった。
この仕事はなかなか、ハードであったが、人当たりの良さでそこそこうまくやっていたらしい。
ただべらぼうに給料が悪かったようで、転職を決意。
地元で有名な運送会社の総務をしていた。そこの仕事も上手くこなしていたが、やはり給料が不満だったようで、現在の職場となった。
友人曰く、一回転職してしまえば、恐怖はなくなるらしい。
転職を成功させる。
転職を繰り返して段階を経て給料を上げる。
これしかないのじゃないのかなと思う。
学校とかで転職のススメなんていう授業をしてもいいんじゃないかなあ、と思うこの頃。
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