「即座にプチ切れるとブチ切れ大惨事にならずに済む」の話
その日つくねが吠えた。
今、我が店は大改装の真っ最中。
ベテラン勢の面々が……
てんやわんや!
てんてこ舞い!
上を下への大騒ぎ!
皆あっぷあっぷしてきてるんだ。
教育担当は三滝さんと上田さん。
「三滝さんもちょっと余裕がなくなって言い方キツくなってるけど、あまり気にしないで」
ちょいと前に上田さんがコソッと言った。
それはすこーし前から私も感じていた。
ある日の朝イチ。
シフト表にその時間振られていた自分のクエスト(レジでお客様がコレはいらないと言った商品を売り場へ戻す)をしていると……
上田さんから
「それは今しなくていいから、先に検品をしましょう」
と指摘された。
「取り敢えず、朝イチ来た商品を外に出さない事には始まらないから」
と言われ、なるほどと納得した。
次の日。
その日の朝イチ・クエストはレジ付近のポールを出す作業。
ものの数分で終わる。
「レジ周りにいるので、ポール出す作業をしてから検品に行きましょう」
上田さんにそう言われポールを出していると……
「それは今やらなくていいから、先に検品して下さい!」
三滝さんがそう言った。
えっ……?
イヤ、あの……
これ、そんな時間かからんけど?
一瞬、言葉を飲み込m
「上田さんに指示されたんですけど」
事実を伝える。
「そうなんですね。それは訂正して、検品をお願いします」
冷静な対応だ。
つくねは……
どうする?
▶吠える
言い返す
倍返す
ぶっ生き返す!!
「人によって指示が違うの、本当に戸惑うんですけど!」
ほぼ脊髄反射の如く……
つくねの、密かにためていた負荷が噴き出した。
「すみません、それは謝ります」
三滝さんがそう言った。
後は淡々と、いつも通りだ。
彼女も私も。
なんて……
なんて……
なんてスッキリするんだ!!!
言いたい事を言いたい時にザンっ、と伝える。
それだけの事がこんなにスッキリするなんて。
(人によって言う事違うんだよなー)
(素な対応する人多いんだよな、お客さんには割と愛想いいのに)
この数ヶ月、つくねの二大「何度も感じた事」。
わかった事。
今回の「みんなたち」は……
職人気質の人が多い。
性格の悪い人、いけずな人はいない。
皆、真面目で一生懸命。
次の日。
「ちょっと今、良いですか?」
三滝さんに呼び止められる。
「ハイ……」
少し緊張する。
「昨日、ああいう風に言ってもらえて……」
ごくり。
「本当、良かったです」
「で……ですよね!?」
「はい。やっぱり思ってる事、言ってもらった方がこっちとしても助かりますし……」
「はいぃ〜」
「色々ためてるんだろうなー、って思ってたんで」
「……ええ。私も言って、スッキリして……取り敢えず伝えて、ぶつかったら良いのかなーと」
「うんうん。昨日、帰ってから色々考えたんですよ」
「はい」
「指示が違うと戸惑うのは当然なので……次からは『三滝にこう言われました』と言ってもらえれば」
「なるほど」
あくまでもポールに関しては頑として譲らない姿勢。
だが……
それでいい。
皆、完璧じゃない。
「そんなん……どうでも良くないですか?」
言ったとしても、頑なになるだけ。
そういう事なんだ、きっと。
↑
素晴らしく面白いので……
読んでほしい。
記事と「少女ファイト」。
さて。
皆が疲労でポンコツになってる日々。
つくねは?
今、お店で応募抽選券を配ってるんだ。
「モールの抽選券お渡ししてます」
って言葉を添えて……
こないだレジに一時間入ってる時に。
ずーっとお客さんひっきりなしで……
脳みそバグったんでしょうな。
「挑戦権お渡ししてます」
すっごいハッキリ言っちゃったのに。
お客さんは気づかぬ上、忙しいから隣の人に伝える事も出来ず……
それ故、可笑しいのが消化できんまま。
気をつけねば、と思えば思うほど
「ち……ちゅ、ちょ?挑戦権お渡し……グフッ」
フニャフニャになり。
「モールの……出てます」
お下品なので伏せ字にさせて頂きました、みたいになり……
最終的に
「……」
無言で渡したよ!
うっふふふふふ!
つくねのアイコンが……
すんごい可愛くなってるの気づいた人ー!
「ハロウィン色に染めあげろっ!」
を裏テーマに、こんな楽しいイベントが開催中なんじゃけど!?
あたしがぼーっと
ゲームして
仕事して
料理系時代小説にはまってる間に……
すーぐに可愛いアイコン仕立ててくれちゃって……
riraさん!!
ああありがとうございます!
みんなたち!
乗っかるしかないぜっ!?