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5年前から絶賛愛用中の山道具も、7500円ほど値上がりしていた

先日、お気に入りの駅弁についての記事を書きながら、駅弁の値段も上がったなあと考えていた。記事中でも紹介した、ここ2年ぐらい気に入っていてよく食べている駅弁も、2年前は1300円だったが現在は1450円に値上がりしている。
駅弁屋でお弁当を物色していても、以前は1000円前後の弁当がたくさんあったが現在はかなり少なくなり、現在主流となっているのは1500円前後の弁当だ。給料は上がらないのに物価は容赦なく上がっているのだなあと実感する。

もちろん、温泉宿の宿泊料金も上がっている。
毎年更新していて2024年版もまもなく更新予定の「今年泊まりたい宿」の記事では、2019年版から「2食付きでの1人泊した際の最低宿泊料金」を掲載するようにしているのだが……。

5年前に書いたこの記事に掲載されている宿泊料金を見ると、現在の宿泊料金よりも数千円~1万円ぐらい安い宿が多い。
5年前は「2食付き2万円以上の宿は、普通よりもちょっと高級レベル」という感覚でいたが、5年前は2万円ぐらいで泊まれた宿が現在は3万円前後、1万5千円前後で泊まれた宿が2万円前後ぐらいの価格帯になっているように思う。
燃料費、材料費も上がっているし、人件費だって据え置きというわけにはいかないのだから、ある程度の値上げは仕方ないし、我慢しすぎずにやってほしいとは思うのだが。

そして山道具についても、もちろん例外ではない。
海外ブランドの商品も多いので物によっては円安の影響も受けてしまうため、より値上げ幅が大きいなと感じている。
たとえばMSRのスノーシューのフラッグシップモデル「ライトニングアッセント」。

傾斜に弱いと言われるスノーシューの中では急傾斜に対応するモデルだ。自分のスノーシューを購入する前、レンタルスノーシューでちょっとした下り坂やトラバースを歩くときに歩きにくさを感じていたので、このモデルにこだわって購入した。
並行輸入品だと少し安く買えたのだが、故障や経年劣化の際に修理や部品の取り寄せができないという話を聞き、正規代理店から定価で購入した。当時の定価は35000円だった。
冬場の、それも新雪の上を歩くときという限られたシーンでしか使わないのにけっこう高いよなと思ったが、実際に使ってみるとやはり、以前レンタルしたスノーシューよりも格段に歩きやすく、買って良かったと思ったものである。

購入して10年ほど経ち、特に故障があったわけではないのだが、経年劣化で足の甲を固定するベルトの部分が変色している。使用に差し支えがあるわけではないけれど、いずれ買い換えも必要なのだろうな……。だけど円安もあるし、値段上がってそうだなー!と思い、現在の定価を確認すると63800円だった

現時点で10年前の価格の1.8倍ほどだが、そう遠くない将来に2倍になるのだろうな。
そう考えると今のうちに買っておいたほうがいいのか?と思ったりもするが、前回買ったとき以上においそれと手を出せない価格になってしまった。
まだ前のやつが使えるので今シーズンも購入は見送ったが、まだ持っていなくて来シーズン以降のためにほしいな……と思っている方は、また値上がりする可能性もあると思うので今のうちに買っておいたほうが良いのかもしれない。

私の場合、10年ほど前にはテント泊装備と雪山装備までを一通り揃え終わり、その後使ってみて気に入らず買い換えたものもあったが、現在持っている装備は自分の中で概ね満足しているものばかりである。
新たなジャンルの登山(たとえばクライミングや沢登りなど)に手を出す予定も特にないので、今後山道具を買うとしたら、よほど魅力的な新商品が出たときか、あるいは使っているものが劣化、故障したときぐらいだろう。

だけど、これから登山を始めたい!と思う方にとってはこの価格上昇はかなりの痛手ではないか。
「登山装備を一通り揃えたい」と思ったときに必要な予算は、10年前の1.5倍ぐらいにはなっているのだろうと思う。そう考えると山道具の価格高騰で登山を始めるハードルも上がってしまったのかもしれない。

もし「これから登山を始めようと思っていたのに!そんなにお金がかかるなんて」と思われた方は、以下の記事を参考にしていただきたい。

2年前に書いた記事なので紹介している商品は現行のものでなかったりもするが、登山を始める際の必須装備をできる限り絞って紹介し、できる限り安く済ませる方法について書いている。

さて「劣化や故障がなければもう山道具を買い換えることはないだろう」と思っている私だが、中には劣化・故障しやすく、安全性を考えると数年に1度は買い換えたほうがいいアイテムもある。

この記事を書くにあたり、2019年からめちゃくちゃ愛用しているとある山道具も、当時より7500円ほど値上がりしていることがわかった。
使用頻度が高く、ほとんどすべての山行に携行しているアイテムなのでそろそろ買い換えたほうがいいなと思っていたところだった。
国内メーカーの商品なので値上がり幅はそこまでではないが、今後さらに上がってしまう可能性もある。現在はまだ、楽天などで定価よりだいぶ安く売っているショップがあったので、この機に購入してしまった。

すごくいい商品なので、メンバーシップ会員の方向けに情報を共有しておこうと思う。あまりにもお気に入りなので実は購入した年にブログでもご紹介しているのだが……現在も絶賛愛用中のギアである。


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