詩|ずっと夜だった
小さな夜に鍵をかけて
星たちの行列を眺めていた
瞬くのを待っている
流れるのを待っている
ちぎれた夜を貼り合わせて
たよりない眠りの中を彷徨う
浮かび上がる夜の輪郭の中で
別な夜が影になっていった
海を思い出して両手を広げた
夜の木漏れ日の中を泳いでいく
夜の中を飛び魚のように跳ねる
夜の中にしか見えない虹をみた
わたしはずっと夜だった
ずっと夜だった / 月乃
_✍︎ ヒトリゴト。
アトリエにこもって仕事をしている。
集中しすぎて頭がぼぉーっとしてきたから、詩を書こうと思って空を見上げた。
わたしの中の、奥の奥にある部屋の扉が開いたような気がした。その中にはまだまだたくさんの傷や愛が転がっている。未消化や未完成なものばかり。この子たちをどうすればいいのか。どうにかしようとしなくてもいいのか。
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