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詩|月にさよなら


見たくない夢をみて
泣けないのに涙だけこぼれて
見たかった夢を忘れて
泣いているのに涙さえ出ない

甘えてる場合じゃなかった
諦めてる場合でもなかった
萎んだ心も褪せた空も変わりゆく
あの偽物みたいな雲だって流れて

手が届きそうで届かないのがやっぱり月
追いかけても逃げてゆくのがやっぱり月

とらわれるのは苦しくて
それが愛だと言われたらもっと苦しくて
だからわたしはどこまでも月でいたかった


だれも立ち入ることのできない領域で



月にさよなら / 月乃



きょうもあなたが幸せでありますように



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