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ツキノポエトリー

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いつも孤独を抱きしめながら、放課後のほとんどを書店で過ごしていた中学時代。銀色夏生さんの詩集に心がふるえて、詩を書き始めた。 今も孤独を愛し、書くことで心を満たす。 ツキノポエ…
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#14行詩

詩|伝えたいのはそれだけ

ずきんずきんと心が疼いた月曜日 つい八つ当たりしてしまった後悔 とめどなく寂しさがあふれた…

月乃
3日前
37

詩|雪を待って

冬空の隙間から白い声 ずっと雪を待っている 凍える心はふるえるだけ 燃えているのは太陽だけ …

月乃
11日前
57

詩|未来なんて

目の眩むような白い朝だった ふたりで迷子になった夢をみて どこにも辿り着けなかった夜のまま…

月乃
2週間前
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詩|逡巡

濃い青の上に漆黒の夜がこぼれても 頼りなくぶら下がったままの三日月 寄り添う木星は幻想みた…

月乃
3週間前
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詩|永く、そこにいて。

黄昏に頼りなく瞬く星を見つけて 曖昧な心の輪郭を指先でなぞった いつだってそこに在るはずな…

月乃
3週間前
43

詩|猫

くちびるから落ちた言葉が星屑になっても 早くわたしを迎えにきてなんて言わないわ これ以上あ…

月乃
1か月前
47

詩|朝のこない夜

真夜中をどこまでも歩いていた 残された感覚は嗅覚だけで十分 月と夜の匂いだけが優しかった 突然雪が降り始めて白黒の世界 花びらみたいな雪のひとひらが 手のひらに落ちて溶けて消える 膨張した心の熱を冷ましていく もう体温なんてなくたっていい 心は凍るほど寒くて泣いている それでも寂しくないって言うの どんなに満たされても空っぽで 言えない傷はまだ癒えないまま わたしの真夜中は永遠だったから もう朝が来ないことは最善だった 朝のこない夜 / 月乃 #どうかしているとしか

詩|opposite

最高に最悪だった日 最低なわたしは 最愛のあなたに 出逢ってしまったの 嘘みたいな本当のこ…

月乃
1か月前
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詩|逃亡

ぼくがいないときみはだめなんだ 呪いのような言葉がわたしを抱く 優しさの匂いを放てばそれで…

月乃
1か月前
30

詩|さわる

やっとあなたの心が月に到達して やっとわたしを見つけてくれたのに どうしてこんなに苦しくな…

月乃
1か月前
28

詩|violet violence

心のスイッチはもう切れている だからなにも感じないし痛くない そんなわたしは命というものを…

月乃
1か月前
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詩|Waxing Moon

透明な夜空に星屑のジャムをぬって へびつかい座からミルクをもらおう 朝食にはきっと間に合う…

月乃
1か月前
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