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詩|永く、そこにいて。


黄昏に頼りなく瞬く星を見つけて
曖昧な心の輪郭を指先でなぞった
いつだってそこに在るはずなのに
眩しすぎる光のせいで見えなくなる

魂がこの一瞬を生きようとするとき
わたしという小さな箱を飛び出して
裸の心と手を繋いでまっさらになる

たとえ始まりがどこにもなくたって
たとえ終わりが見えていたとしても
わたしはわたしを生きると決めて

細く繊細な雨が世界を白く曇らせても
青を失った空が永遠に泣いていても
黒く光るアスファルトの切なさだけは
橙色の花模様がなぐさめてくれるから



永く、そこにいて。/  月乃



秋雨かおる朝、あなたを想い浄化の雨にながす詩
きょうもあなたが笑っていてくれますように


#ソネット
#14行詩

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