詩|Waxing Moon
透明な夜空に星屑のジャムをぬって
へびつかい座からミルクをもらおう
朝食にはきっと間に合うように来て
いびつな過去も愛していると言って
満月まであと二日足りない月だから
まだまんまるにはなれないフェーズ
出逢うのが遅すぎたって言われても
この命を泳ぎきるまでは傷つかない
あなたが隠した恋心に触れさせてね
わたしが読んだ恋愛小説は酷かった
愛おしさと切なさを行ったり来たり
そのうちに夜が明けてしまえば幻想
恋が恋だという確証なんてないから
愛さえも愛ではないことを思い知る
Waxing Moon / 月乃