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観測

個性のない人間はいない。一人一人に他と差別化できる要素が必ず存在する。しかし、この競争社会では他人が作った善悪の尺度を以て勝手な評価を受ける。見えるものしか測れない定規の信憑性を疑う慣習はない。環境を整えたり、目を凝らしたり、時間を費やしたりしてようやく認識することが叶う個性は常に不遇な立場に置かれる。光を発さないものや届かないものは存在すら疑われる。観測したものが本当に今在るのかも定かではないのに。

ISO3200
f8
30s

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