闘争
差別や戦争という言葉を拒絶し、愛や平和ばかりを賛美する組織に違和感を抱いている。確かに格差は対等に縮まった方が良いだろうし、争い事もないに越したことはない。どのような考えも行動も個人の責任の下に自由であるべきだ。しかし、社会で執り行われるのは様々な同調圧力という形式での争いだ。その過激で活発な姿勢たるや闘争を求めているのではないかと疑う程である。いま一度考えると、我々は戦時中に一億総玉砕すべしという同調圧力下で差別と疑われるほど歴然とした役割を与えられ、その意識をこれまで継代してしまっている。思想を一色統率した集団による闘争は彼らが忌む戦争を彷彿とさせる行為であり、愛や平和とは対極に在するのではないか。
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