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月紙
2022年10月31日 23:19
それぞれが全く異質な人間が共存するには掟で縛る必要がある。逆に掟の適用外では無関係でいられる環境が望ましい。誰しもが許容できる程度の負荷を見極められない多くの人間は共感力に乏しいのだろう。ISO800f161/200s
2022年10月30日 22:47
欲求を満たすことを報酬とすれば強力な自制心を得ることができるのではないか。そのためには先ず小さな自制と報酬を繰り返し与え、欲を極小状態に保つ必要がある。次に報酬のハードを徐々に上げていけばそれが特別なことだと錯覚できるようになる。欲の解放を条件に自分を釣れば、耐え難い事柄にさえ正面から立ち向かうことができる。ISO400f161/400s
2022年10月29日 22:52
近道ばかりを選んでは辿り着けない場所や見逃す景色が幾多もある。しかし、世間で高い評価を受けて注目されるのは分かりやすい指標ばかりだ。誰からも気づかれない反面、だからこそ遠回りをわざわざ選択する価値も存続しているのだろう。ISO100f161/30s
2022年10月28日 23:06
所謂黒歴史という後悔の塊をどうにか浄化できないだろうか。個人的なものであれば挽回や忘却を経て美しい思い出へ整えることができる。しかし、他人が絡むことに関しては独りではどうしようもない。再会するにしても経年による変化が互いにあり、純粋に後悔を持ち出すことはその人の今には興味がないと示すようで礼を欠く。結局いつも通り、言葉よりも行動態度で伝わることを一方的に願うばかりになりそうだ。ISO1600
2022年10月27日 21:45
裏切られたら傷つくから他人には期待しないことにしている。リスクを覚悟で自ら選択することを前提とすれば、仮に騙されても自己責任として事実を飲み込むことができる。だから見えるものは当然、見えないものまでも疑う。ISO3200f161/200s
2022年10月26日 19:39
自分にとって無意味な干渉は好まない。人それぞれに踏み入ることを許せない領域があるだろう。もちろん立前としてせざるを得ない場合があるということは理解している。ただ本能として、勝手に高を括り、躊躇いがなくなっていく社会からは退きたくなる。ISO800f161/160s
2022年10月25日 23:28
環境に順応する際は価値観の形成から始めることにしている。強引にその場を取り繕うことは心身共に耐え難い負担を背負うことに等しいからだ。観念が身に染み、環境に溶け込んだ自分を見失った時、自己認識しようと再び知らない環境を求めるようになる。ISO100f161/50s
2022年10月24日 23:46
人に合わせることは比較的容易な分野だ。けれど、容易だからといって好き好むわけではないし、そもそも他人の歩幅には興味が湧かない。合わせるにしても向きを揃える程度で良いのではないか。ISO3200f161/13s
2022年10月23日 23:26
昼と夜の境目に最も価値を感じている。何かの終わりを目の当たりにした時にようやく事の重大さに気づくからだろう。可能ならば十分に太陽を浴びてから夜を迎えたい。ISO3200f161/320s
2022年10月22日 23:18
欲の種類は正確に分析しなければならない。見当違いな満たし方は持続的ではない。手当たり次第なんて以ての外だ。どうやらそんな考え方は社会的ではないようだ。ISO800f161/125s
2022年10月21日 22:35
可能性を捨てることが嫌いだ。この世のあらゆる事物は角度によって如何様にも姿形が変わって見える。捉え方を変えれば色や性質さえも反転し、論理体系を組み立てる素材となる。しかし、大半の人間は物語を読むように経験を鵜呑みにし、現象を解読しようとする。そうやって得た答えは辻褄を合わせた一つの選択でしかない。ISO6400f161/1250
2022年10月20日 21:56
どんな苦痛も慣れてしまえば特別ではなくなる。そんな考えで自分自身に制限をかけては習慣へと昇華してきた。何も感じないことが強さであると無意識に刷り込まれているからだろう。しかし、鈍化のために取り入れようと苦痛を身近に置けば嫌でも目に入るというのが当然だ。そんな矛盾が発生するこの思考回路こそ呪縛と呼ぶべきではないか。ISO3200f3.21/640s
2022年10月19日 23:39
人と同じ空間に乗り合う度に自分の社会不適合性と向き合うことを強いられる。変動する環境は好むところではあるが、そこに過剰な欲求の存在を垣間見ると途端に煩わしく思えてしまう。使役や期待のような他人への依存は皆拒絶するべきだ。ISO800f3.21/8s
2022年10月18日 21:21
冬に向かって転がり落ちていく気温に思わず生肌が震え上がる。コートに袖を通すことに躊躇いがなくなる季節はもっと先のはずだ。軒先から足を踏み出して具合を確かめ、傘を開く。歩みを進めるほど裾や靴下へ雨が染み込んでいくが、さほど不愉快ではない。冷たい空気と雨が肌に纏わりつかないからだろう。潔い環境は心地が良い。ISO400f51/13s