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唐突に治ったやばいDAZEと頭痛の話。このシリーズもうええわ。

蝋梅の写真をお借りした。良い香り。蝋梅、好きです。

前回の続きになるが、他にもひどい眩暈に苛まれた時期もあった。この眩暈も、人生の中では忘れられない経験だ。

それは、僕が高校生の頃の話。
ある朝、目が覚めて寝返りをうったのだが、身体を動かすと少し遅れて視界がぐるぐると回り始めた。左を向けば視界が反時計回りにぐるぐるとなり、右を向けば時計回りになった。
眩暈が三半規管の不調によるものだとは知っていたので、その時はただの眩暈だと思ったのだが、どうしても布団から立ち上がれなかった。

とにかく、頭を少しでも動かすと、それに応じて視界が回転する。その激しさは、ジェットコースタの比じゃなかった。
頑張って立ってみるのだが、とにかく立っていられない。いくら内耳に問題があるとわかっても、これほどの眩暈があると驚く。やがて、他に何か原因があるのかもな、と思うようになった。
今も大した知識はないが、当時は今よりもずっと医学の知識を持っていなかったので、「脳の血管が切れて死ぬかもな」と考えたりもした。大袈裟かもしれないが、それくらいすごい眩暈だった。
発症当日からすれば徐々に軽くなっていったとは言え、この症状も何ヶ月か続いた。その後病院には行かなかったが、「耳石が剥がれた」みたいなことかなと勝手に決着をつけている。

眩暈できついのは、酔うことだ。車酔い、船酔い、色々とあると思うが、それなら酔うまでの時間に猶予がある。
でも、あの眩暈による酔いは、一瞬でピークに達した。わずか数秒でレベル最大に到達するので、本当に大変だった。
学校にいくために自転車にも乗るし、電車にも乗る。しかもその後は、階段や坂を登って歩く。当初は、とてもじゃないけど行けなかった。
この時期はどうしようもなかったので、強制的に休むことができたが、「休んだ」という気持ちにはならない。(休んだと言っても数日だが。)
しかし、その眩暈も月日をかけて徐々に良くなり、「なんだったんだろう」と思えるほど、さっぱりと消え去った。

前回、ひどい頭痛の話をした。
当時は今みたいにモニターやスマホを見たりするような生活ではなかったので、眼精疲労ではないと勝手に思っていた。
でも、眉間の奥の方に鈍器で殴られるような感覚があったので、「目の疲れなのかな」と思い始めた。
とにかくこの頭痛をなんとかしないことには、生きていくことが困難すぎる。そこでなけなしのお金でやれることを考えた。結果、「目薬を買う」という超しょうもない案を思いついた。
なぜ頭痛薬を買おうと思わなかったのかが、不思議だ。たぶん、それで一時的に良くなっても、次の日また同じことが繰り返されるなら意味がない、と考えたのだと思う。

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10分もかからず読める。つまり、なんか読書した気になれます。「気になれる」ということが大切。この世の全ては「錯覚」ですからね。

最低でも、月の半分、つまり「2日に1回」更新します。これはこちらの問題ですが、それくらいのゆとりがあった方が、いろいろ良いかと。 内容とし…

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