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本: 美術手帖ーディック・ブルーナの謎ー
小さい頃によく読んでいた本が
「小さなうさこちゃん」から始まる
「うさこちゃんの絵本」シリーズ。
それが私たちの手に届くようになったのは、
それを見つけて日本に入れてくれた人がいたから。
それを知る機会になったのが、
『美術手帖2010年4月号「ディック・ブルーナの謎」』
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本には作家・ブルーナさんの絵本づくりにはじまり、
それを日本に仕入れた編集者や翻訳家の話も書かれている。
なかでも、日本版「うさこちゃん」の誕生秘話を通して、
絵本づくりに携わるおとなたちから、
未来を生きる子どもたちへの純粋な願いに感動。
≪ブルーナを日本に紹介した名編集者に聞く
松居直インタビュー≫
言葉は肉体に入って心と体を動かす力があるのです。
だからうっかりした本はつくれないですよ。
子どもたちには、生きるための精神を
言葉から伝えて行かなければならないんです。
言葉は命ですから。
自分の言葉を持たない人は、自分の命を守れない。
いまこの国の自殺者は3万人を超えたと言われます。
戦中を生きた私には考え難いことです。
言葉を身につけて、
初めて自分というものが持てるようになるし、
生きていく力になる。
まず、お母さん、お父さんに本を読んでもらって、
言葉を耳で聞く。
それを子どもに体験してほしいんです。
心に響く言葉が積み重なっていったら、
きっと生きる力が身につくはずですよ。
「うさこちゃん」をはじめとしたいろんな絵本が
こういう人たちの願いで創られてきたことを知り、
直観的に感じていたものとその因が繋がり嬉しくなった。
今はただ、
小さい頃にこういう絵本に出会えたことに感謝です。
心に響く言葉が積み重なっていったら、
きっと生きる力が身につくはずですよ。
私もそういう願いで仕事をしていこう。
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編集者・松井直氏。
ご健在だったらお会いしてみたかった方のひとり。
本を通して出会えました。
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本は時間と空間を超えて出会える人との出会い。
心に響く光る言葉を知る機会。
知は力なり。
たくさんの人に読んでもらえたらなと思い
本の紹介しています。
気になる本があったら、ぜひ読んでみてください🌱