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『カラフル』『小さな声、光る棚』『日本美の冒険』『いい おかお』_つきこ文庫2022年6月

友だちのカフェに送る4冊の本。
6月は早々に梅雨が明けてしまいましたが、
雨音を聞きながらゆっくり過ごす、
そんな本たちを選んでみました。

*つきこ文庫 2022年6月選書*

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*文庫/名著『カラフル』森絵都 著

「あなたは大きなあやまちを犯して死んだ、罪な魂です。
 通常ならばここで失格、ということになり、
 輪廻のサイクルから外されることになります。
 つまり、もう二度と生まれ変わることができない。
 しかし、そんな殺生な、という声をも高いことから、
 うちのボスがときどき抽選で当たった魂にだけ
 再挑戦のチャンスを与えているのです。
 あなたは見事その抽選に当たったラッキー・ソウルです!」

『カラフル』P5

という天使の導きのもと、生き直しをする主人公の物語。

本来自由自在な魂と、自由自在な思考・思想を持ってるのに、
肉体に宿ると置かれた環境に合わせて何者かを演じている私たち。

そのギャップがおもしろくもあり、考えることも多く。

主人公が、借りた肉体人間の立場ではなく、
魂の立場から発する素直な言葉と行動が、
同じ環境の中でも周りとの関係を変え、
そして自分自身をも変えていく姿が斬新でまたおもしろい。

人は自分でも気づかないところで、
だれかを救ったり苦しめたりしている。
この世があまりにもカラフルだから、
ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

『カラフル』P187

「しっかり目を開け。ちゃんと見ろ。
 ヒントはいたるところにある」

『カラフル』P210

主人公と天使の掛け合いが心地よい、
また素敵な本に出会ってしまった、、、と思った1冊。

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*言葉/ 本『小さな声、光る棚』辻山良雄 著

ずっと行ってみたかった本屋さんにやっと行けた!
荻窪にある本屋 Title さん。

その日は短歌のイベントが開催されていて、
私の歌人への道を切り拓いてくれた場所。

そして店主が書かれた本のタイトル
『小さな声、光る棚』にときめきこちらもゲット。

ある本をきっかけに、世界がそれまでとはまったく違って見える
という経験をした人もいるかもしれないが、
それはその本により知らなかった知識や感情が刺激され、
世界の解像度が高まったことによる。

『小さな声、光る棚』P54

「世界の解像度が高まる」、ときめくな~。

リアルに人と出会えたり、
美味しいものを食べたり、
心地よい場所に佇んだり、
気持ちよい音楽に浸ったり、
知らないことを知ったり、
美しい言葉に出会ったり、
本や映像を通して今出会えない人に出会ったり、
そうして私は「世界の解像度が高まる」のを楽しんでいる。

たえず違う本が本棚を出入りし、
一日たりとも同じ日はないのである。
だから本屋はいつでもあたらしい。

『小さな声、光る棚』P14

予期せぬ出会いを求めて私は本屋へ遊びに行く。

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*建築/科学/アート『日本美の冒険』エクスナレッジ 出版

けっこう昔の雑誌にも関わらず今見ても新しいのがすごいと思う。

陰影礼賛、涼しさを感じる1冊。

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*絵本『いい おかお』松谷みよ子 ぶん/瀬川康男 え

ふうちゃんが
ひとりで
いいおかおを していました

『いい おかお』

「いいおかお」って言葉がいい。
「いいおかお」してる人がいるだけで幸せな気持ちになる。
いつもいつでも「いいおかお」してるかな??

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不思議と本を選んだり読んだりするときは雑念が消えていく。
著者の意識レベルに引き上げられるからかな。

本は時間と空間を超えて出会える人との出会い。
心に響く光る言葉を知る機会。

たくさんの人に読んでもらえたらなと思い
本の紹介しています。
気になる本があったらぜひ読んでみてください!

**本の選書のご案内**

本の貸出しや選書を承ります。

・お店に来た方にゆっくり過ごしてもらいたい
・子どもと一緒に楽しみたい
・最近本を読んでいない
・本が苦手だけどチャレンジしたい
・世界を広げたい

などなど
どんな方でもお気軽にご相談ください。

2022年はお試し企画でご提案します!
※貸出しを希望の方は送料はお客様ご負担
※ご購入を希望の方は書籍代はお客様ご負担

私が未来に残していきたいと思った感動の本をお届けします。
参照: https://note.com/tsuki5/m/m62112b6f15d5

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