終止符から吹き返す | 詩
あなたは何を乗り越えるつもりで
それを目標と定めたのでしょうか?
あなたは誰に近づこうと密やかに
あれを標的と捕えたのでしょうか?
あなたは茨の道に何度も遭遇して
これを限界と諦めたのでしょうか?
あなたは終わらせようと決意して
どこで完結と決めたのでしょうか?
その度に仕組まれた一つの物語に
黒い点という区切りを付けました。
これでおしまいだと言い聞かせて
目立たせない黒丸を付けてました。
けれどこれでは終わらないのです。
一輪の花が枯れてしまった跡には
新たな命を宿すための種々があり、
夢のままで終わらせてはならぬと
夢を近づけさせる同志たちがいて、
また一本のペンを手に取るための
見えざる心の炎が眠っているのです。
物語は終わりません。
あなたがそばにいる限り
息を吹き返すようにして
世界を描き始めるのですから。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています!